OpenAI、ロボティクス部門の人材募集を開始
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OpenAIが、ロボティクス(ロボット工学)チームの新たな求人情報を相次いで公表した。数年前から、ロボティクス部門を解散しては再編したり、独自のロボット開発について報じられたりしていた同社だが、ここに来てようやく、ハードウェア分野に進出する準備が整ったようだ。
2024年11月にOpenAIに入社し、ロボティクスおよび消費者向けハードウェアチームを率いているCaitlin Kalinowski氏は米国時間1月10日、同社初となるロボティクスハードウェア関連の求人を開始したことを「X」(旧Twitter)で報告した。具体的な職種は、電気工学センシングエンジニア、ロボット機械設計エンジニア、およびテクニカルプロダクトマネージャーだ。
各職種のリンクをクリックすると、ロボティクスチームに関する説明が表示される。この説明によれば、チームが「重点的に取り組むのは、汎用ロボットを実現し、刻々と変化する現実世界の環境で汎用人工知能(AGI)レベルの知能を追求すること」だという。また、チームの目標はロボティクスシステムを試作段階から本格的な生産段階へ移行させることだとも、この説明には書かれている。
この投稿を見た人々の多くは、OpenAIのロボティクス分野への進出に不安を表明した。だが、あるユーザーの「OpenAIがハードウェアを手がけるのか」というコメントに対し、Kalinowski氏はこの取り組みのメリットを挙げて、その懸念を和らげようとした。
「そのとおりだ。私はワクワクしている!」と同氏はリプライし、「人間にとって非常に危険な仕事をさせるためにロボットを派遣できるようになったらどうだろうか」と続けた。
これまで、独自の人工知能(AI)モデルを開発してワークフローを効率化してきたOpenAIにとって、物理デバイスにAIモデルを組み込んでユーザーの支援を強化することは自然の流れだ。だが、Elon Musk氏率いるTeslaが2021年に人型ロボット「Optimus」を発表しながら、今も販売に至っていないことを考えれば、市場に投入できるロボットの登場は何年も先になるかもしれない。
また、ロボティクスで扱うのは人型ロボットに限らない。ロボット掃除機など、派手さはないが日常生活に役立つロボットも研究対象だ。さらに、OpenAIは人型ロボットに集中するつもりなのかというXでの質問に対し、Kalinowski氏はまだ決定されたことはないと述べ、発足時のチームがロードマップを策定することになると付け加えた。