OpenAI、新推論モデル「OpenAI o3-mini」を公開–無料ユーザーも利用可能
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OpenAIが12日間のイベント「Shipmas」の最終日に発表した最新モデル「OpenAI o3」と「OpenAI o3-mini」は、推論が得意で、数学や科学などのベンチマークで「OpenAI o1」をも上回る性能を誇る。発表時、同社の最高経営責任者(CEO)のSam Altman氏がo3-miniを1月末に投入の予定だと話していたが、米国時間1月31日、その約束は果たされた。
OpenAIは31日、推論モデルシリーズの中で費用効率が最も高いモデル、o3-miniを一般公開した。推論モデルシリーズはこれまでOpenAI o1と「OpenAI o1-mini」で構成されていた。同社によると、o3-miniはこれまでのモデルと同じく数学、科学、コーディングに特に強いという。
o3-miniを選択すると、スピードと正確さのバランスがとれた中程度の推論が用いられる。知識の幅はオリジナルのo1がo3-miniを上回るが、o3-miniの大きな強みは、スピードとパフォーマンスでo1-miniより優れている点にある。
専門テスターによるo3-miniとo1-miniのパフォーマンスの比較では、o3-miniの方が回答が正確で、推論が的確で、明瞭だった。OpenAIの記事によると、o3-miniの回答の方が好まれたケースは全体の56%で、o3-miniは大きなエラーが39%減少していた。
「ChatGPT Plus」「ChatGPT Team」「ChatGPT Pro」といったOpenAIの有料プランの登録者は、1月31日からo3-miniが利用できるようになった。PlusとTeamのレート制限は、o1-miniで1日50メッセージだったのが、o3-miniでは1日150メッセージと3倍になる。「ChatGPT Enterprise」については、1週間でo3-miniを利用できるようになる。
サブスクリプションに入っていない人も心配ない。o3-miniが評判どおりのものかどうかは、無料アカウントで確かめられる。メッセージのテキストボックスで「Reason」(「理由」)をクリックするか、回答を再生成するだけでいい。CEOのSam Altman氏はXへの投稿で、無料で利用できることを認めていた。これまで、推論モデルは有料ユーザーしか利用できなかった。o3-miniの無料利用時の制限については、OpenAIから明示されなかった。