日鉄興和、ヘルプデスクに「PKSHA AI」を導入—SharePoint連携で問い合わせ対応を効率化

今回は「日鉄興和、ヘルプデスクに「PKSHA AI」を導入—SharePoint連携で問い合わせ対応を効率化」についてご紹介します。

関連ワード (クラウド等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 日鉄興和不動産は、情報システム関連の問い合わせ対応の効率化を目的に、PKSHA Workplace(PKSHA)の「PKSHA AI ヘルプデスク」を導入し、運用を開始した。2月27日、パークシャテクノロジーが発表した。

 PKSHA AI ヘルプデスクは、生成AIを活用したヘルプデスクシステム。「Microsoft Teams」と連携し、従業員からの問い合わせに自動で対応する。今回、新たに「SharePoint Online」と連携する「PKSHA ナレッジベース」が搭載されたことで、SharePoint内のドキュメントをAIが参照し、より高度な回答が可能になった。

 PKSHA ナレッジベースは、ドキュメント型チャットボット(RAG:検索拡張生成)と、AIに読み込ませたい各種ファイルの保存先とのハブとなるプロダクトだ。今回のアップデートで、SharePoint Onlineとの直接同期が可能になった。

 これにより、SharePoint内の「Office」ファイルである「Word」「Excel」「PowerPoint」やPDFファイルをAIが参照し、問い合わせに回答できるようになった。フォルダ単位での同期や、アクセス許可設定の継承も可能で、セキュリティを維持しながら情報共有できる。

 日鉄興和不動産は、過去にチャットボットの内製を試みたものの、回答精度やメンテナンス性に課題を感じていた。今回、PKSHA AI ヘルプデスクを導入することで、問い合わせ業務の40〜50%を削減できる見込みだという。

 従来、日鉄興和不動産では、全社員575名からの情報システム関連の問い合わせに対し、総務部IT企画推進室の数名が個別に対応していた。問い合わせ件数の増加に伴い、担当者の負担が大きくなっていた。また、従来の対応方法では、過去の事例をナレッジとして蓄積・活用することが難しく、FAQの整備も進まないという課題もあった。そこで、全社員が利用するMicrosoft Teamsに問い合わせ窓口を集約し、今回の導入を進めた。

 日鉄興和不動産は、PKSHAのサポートにより短期間で導入できたことを高く評価している。今後、問い合わせ対応部署を拡大し、全社的な活用を目指す。メールや電話対応を廃止し、AIヘルプデスクに一本化することで、さらなる効率化を図る。また、ナレッジの蓄積や問い合わせ内容の分析、有人連携など、AIヘルプデスクの機能拡充も視野に入れている。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
TIS、エンタープライズiPaaSを活用してバックオフィス業務を支援
IT関連
2023-03-03 11:29
グーグル、悪質な「Chrome」拡張機能を削除–計140万ダウンロード
IT関連
2022-09-02 02:53
Facebook、初の「Oculus Gaming Showcase」イベントを4月21日開催
企業・業界動向
2021-04-14 03:56
カスタマーサービスの電話応対をAlexaを使うようにするRedRouteが約7.5億円調達
IT関連
2022-02-14 12:23
TikTokはホロコーストに関する誤情報に立ち向かっているが、反ユダヤ主義は根強い
IT関連
2022-01-30 19:57
全国教育委員会のフィルタリング導入率が約98%に上昇–デジタルアーツ調査
IT関連
2024-12-19 21:04
大手芸能事務所が「N高」と組む理由 “好きなことで自分探し”がエンタメ業界の糧に
くらテク
2021-02-05 15:06
「Windows 365」の無料試用枠、1日で予定数に達して終了(再開予定あり)
アプリ・Web
2021-08-06 17:44
塩野義製薬、個人投資家などからの問い合わせ対応にAI型チャットボットを導入
IT関連
2023-04-05 12:39
NEC、製造現場に量子着想技術を本格導入–生産計画の立案工数を90%削減
IT関連
2023-01-22 21:28
マイクロソフト、従業員契約から競業避止条項を削除
IT関連
2022-06-11 15:03
Capsuleが「超シンプル」な分散型ソーシャルメディアを構築するために1.6億円調達
ネットサービス
2021-03-11 23:22
塩野義製薬、国内全従業員6500人のアイデンティティー管理を効率化
IT関連
2023-12-21 16:20
DeepSeek、新しい画像生成AIモデル「Janus-Pro」を発表
IT関連
2025-01-30 03:45