グーグル、検索履歴と連動したAIモデルを開発か–より個別最適化された応答が可能に
今回は「グーグル、検索履歴と連動したAIモデルを開発か–より個別最適化された応答が可能に」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
複数メディアの報道によると、Googleは「Gemini Personalization」の開発に取り組んでいるという。これは、同社の生成AI「Gemini」とユーザーの検索履歴を共有することで、よりパーソナライズされた検索結果を得られるようにするAIモデルである。
このモデルを利用するには、プライバシーについて大幅に譲歩する必要がある。しかし、初期の段階では、Geminiはこれまでで最もパーソナルなAIチャットボットになる可能性がある。特に何かを伝えなくても、Geminiはユーザーに関する非常に多くの情報を把握できるようになるだろう。
Googleはまだ同機能を公式には認めていない。しかし、Android Authorityは最新の「Googleアプリ」(バージョン16.8.31)のコードを詳細に調べ、実際に機能しているバージョンの情報にたどり着いた。記事では、その機能が動作している様子を示すスクリーンショットが幾つか掲載されている。
まず、Gemini Personalizationモデルのみがユーザーの検索履歴に接続可能であり、同モデルとのやりとりはGeminiの改善には利用されない。また、チャット履歴の外部には保存されず、60日後にユーザーのアクティビティーから削除されるという。
Geminiに検索履歴を参照可能にする許可を与え、Googleの設定でウェブとアプリのアクティビティーをオンにする必要がある。それが完了すると、Geminiは過去に行った検索について回答したり、ユーザーの検索履歴から得た情報に基づいて応答したりできるようになる。
例えば、「先週検索したレストランは何だったか」「ニューヨークで調べた観光地を見せて」といったやりとりが可能だ。さらに、「ニューヨークに行く予定だから、検索履歴からお勧めのレストランを教えてほしい」と聞くこともできる。Geminiは「あなたの検索履歴によると、地元経営のイタリアンレストランがお好みのようです。評価の高いレストランがあります…」という風に答えるだろう。
「過去2カ月間に検索した全ての靴からお勧めを幾つか教えて」といった質問も考えられる。
Geminiがどれだけの検索履歴にアクセスできるかは明確ではない。Android AuthorityがAPKファイルを解析したところ、Geminiは過去数カ月分の履歴を参照しており、1月までさかのぼることができた。これが最終的な仕様となるのか、テスト版の制限に過ぎないのかは分からない。
Gemini Personalizationが、有効にした時点よりも前の履歴にアクセス可能であるという点は重要だが、最終的により多くの履歴にアクセスできるようになれば、さらなる大きな変化をもたらすだろう。筆者のアクティビティーページでは、12年以上前の検索履歴を確認できたため、Geminiも同様に参照できるはずである。