「Regolith Desktop」レビュー–タイル型ウィンドウマネージャーを試したい人に最適
今回は「「Regolith Desktop」レビュー–タイル型ウィンドウマネージャーを試したい人に最適」についてご紹介します。
関連ワード (さまざまなLinuxディストリビューションの世界、特集・解説等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
タイル型ウィンドウマネージャーは、OSを操作する最も効率的な方法の1つである。これが向いているかどうかは、そのユーザーの好みの操作方法によって異なる。可能な限りキーボードを使用する操作方法が好みで、多数の新しいキーボードショートカットを習得することに抵抗がない人には、タイル型ウィンドウマネージャーが最適だ。
逆に、マウスを使うのが好きな人には、タイル型ウィンドウマネージャーはお勧めしない。
ここまで読んで好奇心をそそられた人のために、本記事では、タイル型ウィンドウマネージャー「i3」の使い方を習得するのに役立つ「Linux」ディストリビューションを紹介する。
「Regolith Linux」(Regolith Desktop)は、生産性を重視したLinuxディストリビューション(デスクトップ環境)だ。i3と「Sway」「GNOME」を組み合わせて、キーボードで操作するタイル型ウィンドウマネージャーの高速ワークフローを作り出すだけでなく、従来のデスクトップ環境の機能も少し取り入れている。
Regolithには、システム管理用の「gnome-session」、テーマや設定を調整するための「regolith-look」のほか、「X11」(i3)と「Wayland」(Sway)の両方のサポートも含まれる。
そう、Regolithでは、タイル型ウィンドウマネージャーをi3とSwayから選択できる。Swayは、Waylandで動作するi3の代替品と考えてほしい。Regolithにはi3とSwayの両方が付属しているため、必要なウィンドウサーバー(X11またはWayland)がどちらであっても、同様の体験を享受できる。Swayとi3はよく似ているので(全く同じものではない)、どちらかを習得すれば、もう一方も使いこなすことができるだろう。
i3とSwayには、以下のような違いがある。
注意点が1つある。かつては、RegolithのISOイメージが提供されていた。残念ながら、現在では、そのISOイメージは古いバージョンである。Regolithの最新バージョンを入手するには、「Ubuntu 22.04」または「Ubuntu 24.04」の実行中のインスタンスで、必要なパッケージをインストールする。これを行うには、以下のコマンドを実行する。
Sway版をインストールする場合は、以下のコマンドを実行する。
Sway版(筆者のお勧め)をインストールする場合は、ログイン画面で「Regolith on Wayland」を選択する。
これらのパッケージがインストールされたら、Linuxインスタンスを再起動して、ログインプロンプトでi3かSwayのいずれかを選択する。Regolithの開発元が最新バージョンのISOイメージをリリースしてくれると非常にありがたいのだが、Ubuntuの実行中のインスタンスがすでにあるのなら(「Debian」で何も問題はない)、インストールは難しくない。インストールは5分以内に完了するはずだ。
最新バージョンのRegolithをインストールすると、i3とSwayを切り替えられるはずだ(古いバージョンでは、Wayland/Swayがサポートされていないため、i3だけが提供される)。