すかいらーくHD、脱表計算ファイルで業績管理をDX–集計作業を数時間に短縮
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すかいらーくホールディングス(すかいらーく)が、ワークデイの提供する「Workday Adaptive Planning」を導入し、業務効率の大幅な向上と経営判断の迅速化を実現した。ワークデイが4月10日に発表した。
Workday Adaptive Planningは、予算編成、計画、予測、レポーティング、分析といった企業の業績管理(EPM)プロセスを効率化するクラウドベースのソフトウェア。「Excel」などで行っていた複雑な予算管理や経営計画の策定業務を、より迅速・正確に行えるようにする。※/p>
「ガスト」や「バーミヤン」「しゃぶ葉」など、多岐にわたるブランドを展開するすかいらーくは、中長期の成長戦略としてデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しており、その一環としてWorkday Adaptive Planningの採用を決定した。2024年1月より本格稼働している。
導入以前は、3000店舗分の損益計算書(PL)が経営陣向けと店舗向けの2種類が存在し、店舗と経営層の間で共通の課題認識を持つことが困難であった。また、予算や月次見通しの作成には膨大な数の表計算ファイルを集計する必要があり、その作業に3日以上を費やすこともあったという。これらの課題を解決するため、Workday Adaptive Planningを選定した。
Workday Adaptive Planningの導入により、会計実績に基づいた単一のPLに統合。これにより店舗と経営層が同じ指標を共有できるようになり、目標達成に向けた課題や対策について共通認識を持つことが可能となった。また子会社を含む連結での計画・実績データの一元管理により、グループ全体の経営状況が可視化され、より的確な状況把握が実現した。さらに、これまで3日以上を要していた、月次見通し作成のためのデータ集計作業が数時間に短縮できた。店舗の実績データの一元管理と計画との比較分析が容易になったことで、これまで表計算では困難であった詳細な分析が可能となり、データに基づいた迅速なレポート作成と的確な経営判断につながっている。
今後、すかいらーくはWorkday Adaptive Planningのさらなる活用を通じて、財務部門がマネジメントのビジネスパートナーとしての役割を強化する。また、データ分析を深化させ、経営戦略の立案や実行に貢献できる組織へと進化させることで、従業員全体のモチベーション向上を図る。