スマート配電盤のSpanがAmazon Alexaと統合、家庭内の電気系統が音声操作で制御・監視可能に

今回は「スマート配電盤のSpanがAmazon Alexaと統合、家庭内の電気系統が音声操作で制御・監視可能に」についてご紹介します。

関連ワード (Alexa、Span、スマートホーム、資金調達等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


Span(スパン)のデジタルヒューズボックスと、Amazon(アマゾン)の音声認識インターフェース「Alexa(アレクサ)」の統合は、家庭内におけるエネルギー使用量の制御やデバイスの自動化を、少しだけ簡単にする可能性がある。

この統合に合わせて、AmazonのAlexa Fund(アレクサ・ファンド)と巨大保険会社Munich Re Ventures(ミュンヘン・リー・ベンチャーズ)のHSBファンドから、新たに2000万ドル(約20億8000万円)の資金が、このスタートアップ企業に投入された。

Alexaが統合されることで、Spanのスマート配電盤を使用している住宅では、家庭内のあらゆる電気回路や電化製品のオン / オフ、各電化製品が使用している電力の監視、どの電源が家庭で最も発電しているかの判断が可能になる。

たとえば「Alexa、Spanに確認して。今、最も電力を消費しているのは何?」と質問すると、答えが返ってくる。Spanの最高経営責任者であるArch Rao(アーチ・ラオ)氏によると、Alexaの統合によって、住宅所有者は家族が持つスマートフォンなどのデバイスや家電製品を、家庭内の配線と接続することが可能になるという。

Alexaの統合は、Spanにとってテック企業が長い間有望視してきたホームオートメーションのハブとなる方法だと、ラオ氏は考えている。

「今日の家庭には、あまりにも多くのデバイスがあり、あまりにも多くのアプリがあります。我々の利点は、一度設置してしまえば、今後30年から40年の間、家の中に永続的に存在し、家の中のすべての電気に接続されているということです」とラオ氏はいう。

エネルギー使用量や出力の監視に加えて、Alexaのコマンドを使えば、居住者はシステムにプログラムされている各デバイスの電源やスイッチをオフにすることもできる。

「私たちの配電パネルは、建築環境の中で家庭に仮想的なインターフェイスを提供します。それは非常に有能なエッジデバイスであり、住宅内の電気系統をリアルタイムで監視・制御することを可能にする、本当の意味での集約ポイントと神経中枢のようなものになります」とラオ氏は語っている。

今後は、Spanが家庭内の水センサーや火災報知器センサーなどの機器とも統合して、電気系統以外の制御も提供することをラオ氏は想定している。それが実現すれば、Munich Reのような保険会社にとって有益だ。

同社が調達した2000万ドルで、ラオ氏はSpanのデバイスをできるだけ多くの家庭に普及させるために、Munich Re保険会社やAmazonのようなパートナーと協力し、販売とマーケティングを大幅に強化させる予定だ。

ホームオートメーションとエネルギー効率のアップグレードに取り組んできたSpanは、現在大きな追い風を受けており、今後は同社の配電パネルのような技術を普及させるために、政府が補助金を設定する可能性もある。

ラオ氏はSpanの従業員数を増やすことも計画している。同社の従業員は現在35名で、ラオ氏は年末までにその数を2倍の約70名にしたいと考えている。

Spanの成長は、持続可能な選択肢の増加に向けて拡大するホームテクノロジーの分野に見られる幅広い動きのひとつだ。今や多くの家庭で電化が進む給湯器やコンロなどの製品だけでなく、電気自動車の充電ステーションや家庭用蓄電装置など、エネルギーの生成や管理を行うデバイスもすべて、電力網の一部として統合が推し進められている。

「それは家庭に天然ガスを供給するパイプを断ち、オール電化をもたらします。消費者が化石燃料への依存を断ち切ろうとしているように、既存の家庭システムは効率的ではありません。各製品が統合された1つのエコシステムの構築に向け、新たなパートナーシップの機会が見え始めています」とラオ氏はいう。「家電製品の状態を監視するようなアプリケーションや、家全体を見守るようなサービスに、我々が提供するデータを組み合わせれば、これまでにないことが可能になるでしょう」。

画像クレジット:Span


【原文】

Automating and controlling devices and energy usage in homes has potentially become a bit easier thanks to an integration between Span, the startup making a digital fusebox replacement, and  Amazon’s voice recognition interface, Alexa.

The integration also comes with a $20 million new cash infusion from Amazon’s Alexa Fund and the massive insurance company Munich Re Ventures’ HSB Fund.

Through the Alexa integration, homeowners using Span’s electrical panels can turn on or off any circuit or appliance in their home, monitor which appliances are using power, and determine which electrical source is generating the most power for a home.

Questions like “Alexa, ask Span what is consuming the most power right now?” will get a response. The Alexa integration opens up new opportunities for home owners to integrate their devices and appliances, because of the connection to the home’s wiring, according to Span chief executive, Arch Rao.

Rao sees the Alexa integration as a way for Span to become the home automation hub that tech companies have been promising for a long time. “There are far too many devices in the home today… with too many apps,” Rao said. “The advantage we have is, once installed, we’re persistent in the home and connected to everything electric in the home for the next 30 to 40 years.”

In addition to monitoring energy usage and output, Alexa commands could turn off the power for any device or switch that a homeowner has programmed into the system.

“The most material way to state it is, our panel is providing a virtual interface to the home in the build environment,” said Rao. “We’re building a very capable edge device… it becomes sort of a true aggregation point and nerve center to give you real-time visibility and control.”

Going forward, Rao envisions Span integrating with other devices like water sensors, fire alarm sensors, and other equipment to provide other types of controls that could be useful for insurers like Munich Re.

With the $20 million that the company raised, Rao intends to significantly increase sales and marketing efforts working through partners like Munich Re and Amazon to get Span’s devices into as many homes as possible.

The company has significant tailwinds thanks to home automation and energy efficiency upgrade efforts that are now wending their way through Washington, but could mean subsidies for the deployment of technology’s like Span’s electric panels.

 

Rao also intends to boost headcount at Span. The company currently has 35 employees and Rao would like to see that number double to roughly 70 by the end of the year.

Span’s growth is part of a broad movement in home technologies toward increasingly sustainable options. In many cases that’s the penetration of electrical appliances in things like water heaters and stove tops, but also the integration of electric vehicle charging stations, home energy storage units, and other devices that push energy generation and management to the edge of electricity grids.

“It’s cutting that pipe that’s bringing natural gas to the home and bringing all electric everything… as consumers are continuing to cut the cord on fossils, your existing home system is not efficient. That’s one ecosystem of products where we are starting to see partnership opportunities,” Rao said. “When it comes to applications like monitoring the health of your appliances… and services to the home. Having the data that we provide will be unprecedented.”

(翻訳:TechCrunch Japan)

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