Kubernetesの利用が拡大、エッジなど最先端の用途で高い活用率

今回は「Kubernetesの利用が拡大、エッジなど最先端の用途で高い活用率」についてご紹介します。

関連ワード (経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 コンテナーは、今日発展しつつある、人工知能(AI)分野からエッジ分野に至るまでの最先端アプリケーションを支える重要なビルディングブロックとなってきた。コンテナーというかたちでカプセル化されたアプリケーション部品はオーケストレーションが必要となり、「Kubernetes」はその実現に向けた媒体となる。それと同時に、最近の調査結果によるとKubernetesベースのアプリケーションを企業の要求に見合うものにするには時間と教育が必要だということが分かってきている。

 SlashDataはCloud Native Computing Foundation(CNCF)の依頼を受け、「State of Cloud Native Development Report」(「クラウドネイティブ開発の現状」)レポートを作成した。このレポートには、7000人のバックエンド開発者を対象にした、Kubernetesとコンテナーに関する認識や利用形態についての調査結果も記されている。それによるとKubernetesベースのコンテナー配備が増加してきているという。この調査では、2020年〜2021年にKubernetesの採用が急増し、少なくとも560万人の開発者が関わるようになり、1年前に比べると67%増加したとしている。こうした開発者らはバックエンド開発者全体の31%を占めているという。

 また同レポートによると、コンテナーやKubernetesベースの配備において最も多かったユースケースがエッジコンピューティングだという。エッジ分野の開発者のみで見た場合、Kubernetesの利用が過去12カ月で11ポイント増加し、63%になったという。エッジコンピューティングとともに、コンテナーやKubernetesが活用されているアプリケーションの形態は、現代の最先端分野に位置するものとなっている。以下は調査結果からの抜粋だ。

 CNCF/SlashDataのレポートではこれと同時に、Kubernetesの潜在的優位性をITプロフェッショナルらに明確に理解してもらうために、さらなる教育が必要だということも示されている。同レポートの著者らは「Kubernetesはクラウドネイティブな分野において、プラスのトレンドを明確に示しているようであり、今後も成長を続けていくのはほぼ間違いない」と記す一方で、「Kubernetesに対する認識は全体的に大きく高まってきているが、バックエンド開発者の多くはKubernetesで何ができるのかについて、はっきりと理解していない」と続けている。実際のところ、バックエンド開発者の21%は「Kubernetesについて耳にしたことはあるが、何をするものなのかよく分からない」と答えており、11%は「Kubernetesについて聞いたこともない」とさえ答えている。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
ビームスHD、請求書業務を電子化–経理部門のテレワークも後押し
IT関連
2022-04-14 17:34
ツルハホールディングス、CO2排出量可視化・削減サービス「アスエネ」導入
IT関連
2023-12-26 18:37
C++の後継目指すプログラミング言語「Carbon Language」、Googleの技術者が実験的公開。C++は技術的負債で改良が困難と
IT関連
2022-07-21 13:50
20代と部長クラス、同期/非同期の働き方を意識的に使い分け–Dropbox Japan調査
IT関連
2022-07-12 12:49
ガジェット利用の持続可能性を向上–環境配慮とコスト削減に役立つ6つの方法
IT関連
2023-02-25 14:46
本田技研工業、SDVの実現でIBMと協業–次世代半導体・ソフトウェア技術を共同開発
IT関連
2024-05-17 10:11
マイクロソフト、初心者向け生成AI学習教材「生成AIアプリケーションの開発を始めるために必要な全知識を学べる12講座」を無償公開
Microsoft
2024-01-09 22:49
1PasswordのAndroid版がパスキーに正式対応。iOS版や各種ブラウザ版1Passwordとのパスキーの同期が可能に
FIDO/WebAuthn
2024-03-11 20:26
“ショーケースの向こう側”を操作できる技術 MIT「inDepth」開発 :Innovative Tech
イラスト・デザイン
2021-03-13 03:06
東芝テックとRetail AIの連携ソリューション、仙台の食品スーパーで稼働
IT関連
2024-11-01 10:30
AIで業務プロセスの全社最適化を加速–CelonisとSymbioが統合戦略を説明
IT関連
2024-02-21 11:14
食品加工を柔らかなタッチの「手」でこなすSoft Roboticsがパンデミック関連の需要を見込み新たに約11億円調達
ロボティクス
2021-07-01 02:02
丸の内ダイレクトアクセス、都心データセンターの全消費電力を再エネ由来に
IT関連
2022-02-10 08:28
「GitHub Copilot Chat」利用、コードの品質を向上–GitHub調査
IT関連
2023-10-22 13:01