Meta(旧Facebook)が、Rustを社内の正式サポート言語に採用。サーバサイド向けとしてPython、C++、Hackに追加
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Meta(旧Facebook)は、ブログ「Engineering at Meta」で公開した記事「Programming languages endorsed for server-side use at Meta」で、Rustを新たに社内の正式サポート言語に追加したことを明らかにしました。
Meta社内ではソフトウェア開発において正式にサポートする言語を慎重に選択しており、社内においてサポートされた言語に対しては十分な投資が行われ、プログラミング、デバッグ、デプロイなどにおいて良好な開発体験が期待できるとともに、新しプロジェクトが開始される場合には、サポートされている言語を選択することが推奨されています。
サーバサイド向けの言語としてこれまでPython、C++、Hackがサポートされており、今回そこにRustが追加されました。
性能重視のバックエンドサービスやCLIの開発にRustを推奨
Rust言語はMozillaが開発し、現在はRust Foundationの下で開発が進められているオープンソースのプログラミング言語です。
C言語のように低レイヤのシステム開発に適しており、不正なメモリ領域を指すポインターなどを許容しない安全なメモリ管理や、マルチスレッド実行においてデータ競合を排除した高い並列性を実現している点などの特長を備えているため、安全かつ高速なアプリケーション開発が期待できるとされています。
参考:Rust言語を推進する「Rust Foundation」設立。AWS、Google、マイクロソフト、モジラ、ファーウェイらが設立メンバー
Meta社内では2016年頃からRustをソースコード管理システムやビルドシステムなどの開発言語として採用し始めており、すでに同社内での利用実績は高まっていました。今回の正式サポートはその延長線上にあると言えるでしょう。
明らかにされているガイドラインによると、サポートされる言語の使用用途として下記が推奨されています。
- 性能が重視されるバックエンドサービスではC++もしくはRust
- コマンドラインツール(CLI)ではRust
- ビジネスロジックや比較的ステートレスな仕組みのアプリケーションはHack
- 特定のユースケースでは、Java、Erlang、Haskell、Goなど、他の言語もサポートしていく
また、データサイエンスや機械学習の分野およびインスタグラムにおいてはPythonをサポートし、継続した投資を続けていくことも表明されています。
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