Docker HubにHelmチャートやWebAssemblyなどさまざまなファイルが保存可能に、OCI Artifactsのサポートで

今回は「Docker HubにHelmチャートやWebAssemblyなどさまざまなファイルが保存可能に、OCI Artifactsのサポートで」についてご紹介します。

関連ワード (先日、参考、発表等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


Docker社は、Docker HubのOCI Artifactsサポートを発表しました。これによりDocker HubにHelmチャートやWebAssemblyモジュール、Docker Volumesなど、Dockerコンテナイメージ以外にもさまざまな成果物を保存し、取り出すことができるようになります。

With #DockerHub #OpenContainerInitiative artifacts support, you can now keep everything in one place without having to leverage multiple registries. Huzzah! Here's the rundown of everything you need to know: https://t.co/ajDLoecUP3pic.twitter.com/yg3Wzcw7Vk

— Docker (@Docker) November 1, 2022

OCI(Open Container Initiative)は、Dockerコンテナの標準仕様を定めている業界団体であり、OCIイメージはDockerコンテナイメージの業界標準として広く使われています。

そしてOCIではDockerコンテナイメージだけでなく、Dockerコンテナとして実行することを想定していないイメージのパッケージングについても標準仕様を定めています。それがOCI Artifactと呼ばれています。

このOCI Artifactに従ってさまざまなソフトウェアやバイナリをパッケージングしたものをDocker Hubに保存し、取り出せるようになりました。この利点をDocker社は次のように説明しています。

Storing your artifacts in Docker Hub unlocks “anywhere access” while also enabling improved collaboration through Docker Hub’s standard sharing capabilities.

Docker Hubにアーティファクトを保存することで、そのファイルに「どこからでもアクセス」することが可能になり、Docker Hubの標準的な共有機能によってコラボレーションを向上できるのです。

つまりDocker関連の開発で必要なファイルの共有は、すべてDocker Hubを通じて行えるため、より便利にコラボレーションできるようになる、というわけです。

Docker Desktopは先日、WebAssemblyのサポートも発表されたところでもあり、Dockerコンテナ以外のイメージもDocker Hubで取り扱えるようになることで、WebAssemblyバイナリの保存なども今後行われていきそうです。

参考:Docker DesktopがWebAssemblyランタイムを統合。コンテナと同様にWebAssemblyイメージを実行可能に

OCI Artifactsのサポートは、すでにAmazon Elastic Container Registry(Amazon ECR)、Azure Container Registryでも始まっています。今後Docker HubをはじめとするDockerレジストリは、開発者にとってDockerコンテナイメージだけでなく、汎用のファイルレジストリとして使われていくことになるのかもしれません。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
「マネーフォワード クラウド請求書」、「カード決済機能」を追加
IT関連
2023-12-28 08:41
累計ユーザー数30万人超のポイント投資「STOCK POINT」が三菱UFJ銀行をスポンサーに迎え新サービス開発に着手
フィンテック
2021-07-03 08:34
東京海上日動と日本IBM、産業・エネルギー関連インフラの安全性向上に寄与
IT関連
2022-11-12 22:09
電気自動車のサウンドデザインをAIを駆使して行うPentagramのスズキユウリ氏
モビリティ
2021-06-05 13:30
マイクロソフト、Azureでの可用性ゾーン間のデータ転送料金を無料にすると正式発表
Microsoft Azure
2024-05-27 00:53
グリッド、「社会インフラ特化型SaaS」に新機能–多様な業界でエネルギー最適化など支援
IT関連
2023-06-13 14:33
HashiCorp、「Terraform Cloud」「Terraform Enterprise」の機能追加を説明
IT関連
2024-02-15 12:28
「BASIC」誕生60周年–コンピューター利用を容易にしたシンプルな言語の歴史
IT関連
2024-05-16 23:40
Clubhouseが同社初となるクリエイター用収益化機能をテスト開始
ネットサービス
2021-04-07 02:28
AWSの公共部門担当者に聞く、米国の教育現場におけるIT活用の広まり
IT関連
2024-08-08 08:54
オラクル、同僚同士でたたえ合う新機能–「分かってもらえる安心感」を醸成
IT関連
2023-09-27 20:53
週刊「Honda NSX」17日創刊 来年生産終了する“国産スーパーカー”を8分の1サイズで
くらテク
2021-08-04 15:57
GitLab、「GitLab CI/CD Steps」発表–DevSecOps自動化向けプログラミング言語
IT関連
2024-08-10 13:33
生体認証VS.パスワード–デジタル認証に関する意識調査
IT関連
2023-04-04 16:00