Box、コンテンツポータル「Box Hubs」発表–「Box AI」はベータ版提供を11月に

今回は「Box、コンテンツポータル「Box Hubs」発表–「Box AI」はベータ版提供を11月に」についてご紹介します。

関連ワード (クラウド等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 Boxは10月12日、企業のコンテンツを全社で安全に整理して公開するためのコンテンツポータル「Box Hubs」を発表した。

 世界中の組織が生成し共有する情報量が急激に増大する現在、企業にとって、ITリソースやユーザーに対する何時間ものトレーニングを要求することなく、コンテンツを整理し公開するための柔軟でセキュアなツールが重要とBoxは述べる。

 Box Hubsでは、コンテンツを整理するためのHubの作成が目的のファイルを選択して数回のクリックで公開するだけで可能。コーディング不要で、ITや管理部門の手助けがなくても数分で完了できる。ヘッダーの画像やアイコン、説明情報、直感的なコンテンツレイアウトを追加することでカスタマイズも可能。

 Box上の既存コンテンツをHubに追加することで、すぐに読めるコンテンツプレイリストを整理したり、既存のフォルダーから移動やコピーをする必要なくコンテンツを公開したりできる。Hub内に公開されたコンテンツは、Boxのエンタープライズ基準のセキュリティ、ガバナンス、コンプライアンス要件を常に保持するため、コンテンツは対象となるオーディエンスのみが利用可能となる。

 利用可能な全てのHubは、Box Hubsのギャラリーからアクセスでき、必要なコンテンツをシームレスに見つけられるため、多数のフォルダ間を行き来する必要をなくす。検索機能を活用することで、必要な情報を迅速に見つけることができる。内蔵されたインサイトをHubおよびファイルレベルで確認することで、コンテンツのパフォーマンスやユーザーのHubに対するするエンゲージメントの傾向を把握できる。

 さらに、同社の「Box AI」と組み合わせることで、組織内に蓄積された膨大なデータの価値を最大限に引き出すことができるという。5月に発表されたBox AIは、Boxのセキュリティ、コンプライアンス、プライバシーを保ちながらも高度なAIモデルをBoxにネイティブに実装する新機能群。

 Hub内で整理された全てのコンテンツに対して質問を投げかけて重要な情報を引き出したり、複雑なコンセプトを要約したり、特定のファイルを比較したりすることを可能にする。さらに、ユーザーはHub内の情報に基づいた新しいコンテンツを生成できるようになり、関連性の高い新しいコンテンツを簡単かつシームレスに作成することが可能になるという。

 Box Hubsは、企業だけでなく、以下のようにあらゆる部門やチームのコンテンツを安全に管理、整理、公開するための手軽な方法を提供するとBoxは説明する。

 例えば、人事部門は会社の手引きや確定拠出年金プラン、最新のダイバーシティー&インクルージョンの資料を掲載したHubを公開することで、全ての従業員が簡単に情報を見つけ、会社の方針について最新の情報を得られる。

 セールスイネーブルメント部門は、コーポレートピッチやバイヤーのペルソナ、見込み顧客へのヒアリング時の質問であるディスカバリークエスチョンを含むHubを作成することで、営業部門がより多くのバイヤーと関わり、収益を伸ばすことができるようになる。

 マーケティング部門はマーケティング施策の目的や目標、ポジショニングステートメント、競合分析を含むHubを作成することで、投資利益率(ROI)を測定しながら複数のチームがシームレスに作業できるようになる。

 Box Hubsは「Enterprise」プラン以上のBoxユーザーが利用可能な機能として提供される。Box AIの機能を備えたBox Hubsは、Boxの「Enterprise Plus」プランに含まれる。どちらのBox Hubsも2024年にベータ版の提供を予定している。

 今回の発表に合わせて、BoxはBox AIを11月からEnterprise Plusプランユーザーに対してベータ版を提供することを明らかにした。初期段階では、ユーザーは毎月20クエリーを利用でき、企業レベルでは加えて2000クエリーを利用可能。より大規模なユースケースのために追加のクエリーを購入できる予定だという。

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