HashPortと日立、生体認証技術を活用したWeb3ウォレットの社会実装で協業

今回は「HashPortと日立、生体認証技術を活用したWeb3ウォレットの社会実装で協業」についてご紹介します。

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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 HashPortと日立製作所(日立)は、生体認証技術を活用し、より安全なWeb3ウォレットの社会実装を目指して協業を開始したと発表した。

 具体的には、HashPortが提供するWeb3ウォレット基盤「Hash Wallet」に、日立の公開型生体認証基盤「Public Biometric Infrastructure」(PBI)を組み込む。これにより、ユーザーは事前に設定した顔認証による本人確認が可能となり、Web3ウォレットを利用した暗号資産取引やDecentralized Identifier(DID)、Non-Fungible Token(NFT)、Soulbound Token(SBT)利用時のセキュリティと利便性が向上する。

 Web3ウォレットは、秘密鍵の管理方法によって、第三者が管理するカストディアルウォレットと、ユーザー自身が管理するノンカストディアルウォレットに分類される。カストディアルウォレットに対するハッキングや暗号資産流出を防ぐため、より安全なノンカストディアルウォレットの普及が世界的に進んでいる。

 Hash Walletは、複数のプロジェクトで採用されているノンカストディアルウォレット基盤で、高いセキュリティ水準と共通ID機能、既存アプリへの組込みやすさが特徴だ。大阪・関西万博では1000万人規模の利用が見込まれている。

 PBIは、生体認証と公開鍵暗号基盤「Public Key Infrastructure」(PKI)を組み合わせた日立の認証基盤技術。秘密鍵を生体情報で暗号化しクラウド上に保管することで、高い安全性を確保する。生体情報は復元不可能な形で変換されるため、漏えいしても悪用される心配はないとしている。

 従来のノンカストディアルウォレットでは、パスコードを忘れると資産にアクセスできなくなるリスクがあったが、生体認証によりパスコードなしで安全に資産管理が可能になる。両社は今後、NFT利用やイベント入場管理など、さまざまなシーンでPBIを適用したHash Walletの活用を検討していく。

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