SAPジャパン、倉庫ロボット統合運用管理クラウドを発表
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SAPジャパンは6月28日、倉庫内で稼働するさまざまなメーカーのロボットを統合運用管理するクラウドサービス「SAP Warehouse Robotics」を発表した。サプライチェーン(供給網)の効率化を支援するという。
新サービスは、倉庫内で使われる荷物のピッキングや搬送に使われる各種ロボットを連携させ、入庫・保管・出荷の庫内ライフサイクル全体で業務を効率化する。ロボットのメーカーや仕様が異なっても対応し、ロボットへの指図、稼働状態監視、故障対応などの機能を備える。
SAP Labs Japan シニア・プロダクト・スペシャリストの前川純氏によれば、現在の倉庫業務では、コロナ禍に伴う取り扱い荷物量の激増や種類の複雑化、受注即出荷の迅速作業、24時間対応などが求められる一方、作業人員が非常に不足しており、ロボット導入が進む。ただ、業務内容ごとに異なるロボットを運用せざるを得ず、物流関連企業からはロボットの統合運用管理による効率化や最適化への需要があるという。
SAP Warehouse Roboticsは、SAPのサプライチェーン管理サービスの1つになる倉庫管理システムの「SAP Extended Warehouse Management」と連動し、ここから倉庫指図など荷役単位の業務処理を実行できる。2023年予定の機能強化では、製造実行システム「SAP Digital Manufacturing Cloud」とも連動し、製造工場の荷役にも対応させるほか、同年以降に外部倉庫管理システムとの連動で、構内物流業務の連携対応を図る計画だとしている。
製造業向けデジタルトランスフォーメーション(DX)支援策を担当するSAP Labs Japan Head of Digital Supply Chainの鈴木章二氏は、「この市場ではDX対象が部門や現場の最適化から業界の垣根を越えた全体最適に移行しており、サプライチェーン全体でロボットの利用効果を得ていく仕組みが必要になっている」と述べた。