PwCコンサルティング、メタバース空間で社内イベント開催–ビジネスでの活用検証
今回は「PwCコンサルティング、メタバース空間で社内イベント開催–ビジネスでの活用検証」についてご紹介します。
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PwCコンサルティングは6月27~29日、全従業員向けの社内イベントをメタバース空間で開催した。同社が7月4日に発表した。このイベントは、同社が2021年7月に策定した3カ年計画の社内浸透とメタバースのビジネス活用に関する検証を目的としている。同イベントでは経営層から従業員までが一堂に会し、3日間の総アクセス数は約8800に上った。
同社は、顧客や業界の課題やインサイト(洞察)を素早く理解し、適切な提案を行うため、2021年7月に「Design(新しい姿を描き、作る)」「Disruption(従来の概念を覆す)」「Dimension(多面的に考える)」の頭文字を取った3カ年計画「3つのDによる変革プラン」を掲げ、自らの組織の抜本的な変革に取り組んでいる。戦略の策定から1年を迎え、従業員の理解を深めるため、社内イベントを企画した。
メタバースを活用した背景には、従業員エンゲージメント向上の他、同技術のビジネス活用について検証する狙いがある。「3つのDによる変革プラン」では、他者に先んじて新しいことに挑戦し、知見を深めることを重視しているため、現在注目を集めているメタバースを実際に利用し、質の高いコンサルティングサービスの提供につなげるとしている。
今後は、同イベントでのメタバースの活用結果をレポートにまとめ、メタバースが同社の従業員同士のコミュニケーションなどに与える影響を検討するとともに、顧客が直面し得る課題や解決方法への示唆を公開する。
同イベントに参加した従業員は「実際に体験したことで、何人まで同時にコミュニケーションが取りやすいかなどについて感覚的に理解できた。顧客向けの発表会や大学向けの企業案内へメタバースを活用することについて、より具体的に検討できそう」「メタバース空間でリーダー層や有識者の話を聞くことができ、今後切り開いていく未来や可能性に対する視野が広がった。なによりワクワク感が高まった」などとコメントしている。
同イベントの開催に当たりPwCコンサルティングは、3000台の仮想現実(VR)ゴーグルを用意。イベントでのメタバース空間は、「ステージエリア」と「コミュニケーションエリア」で構成されており、ステージエリアにはメタバースプラットフォーム「cluster」、コミュニケーションエリアには仮想空間で交流できるアプリ「VRchat」が活用されている。
ステージエリアでは、「3つのDによる変革プラン」の狙いや展望を同社の経営陣やリーダーが解説したり、有識者のゲストと同社の専門家が対談してメタバースビジネスの可能性を議論したり、著名人やアーティストがパフォーマンスを披露したりした。コミュニケーションエリアでは、メタバースやウェブ3.0などのテーマごとにトークルームを設け、従業員同士のコミュニケーション活性化を図った。