小規模企業のソーシャルメディア活用–ありのままを伝える投稿が成功のカギ
今回は「小規模企業のソーシャルメディア活用–ありのままを伝える投稿が成功のカギ」についてご紹介します。
関連ワード (SMBの技術導入、特集・解説等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
かつてのソーシャルメディアは、朝のコーヒーや美しい夕焼けの写真を共有する場所だった。今では国中や世界中の人々とつながって、さまざまな話題について語り合うツールとなり、さらには小規模企業が成功を収めることのできる場所にもなっている。
小規模企業は、ソーシャルメディアが提供するものを余すところなく活用して、フォロワーや顧客を増やしている。兄弟姉妹であるStephanie LinさんとKevin Linさんは、2019年にカリフォルニア州で実店舗のKestanをオープンしたが、パンデミックの影響によってオンラインストアのみでの営業に切り替えざるを得なくなった。
店を宣伝し、実店舗で営業しなくても売り上げを維持できるように、2人はソーシャルメディア(具体的には「Facebook」と「Instagram」)を利用して、ブランド認知度を高め、オンライン顧客を増やした。
「最初は、自分たちの活動のありのままをソーシャルメディアで知ってもらえるように、デザインのプロセス、ストアの裏話、ファッションのヒントなどについて投稿した。すると、コンテンツを気に入ってもらえるようになり、(Instagramの)フォロワーが増え始めた」とKevinさんは米ZDNetに語った。
2人のソーシャルメディア戦略はとてもシンプルだ。Kevinさんがスマートフォンを使って完璧なアングルから撮影し、Stephanieさんはカメラの前で服を見せ、顧客との「Instagram Live」に参加し、発売予定の製品やアクセサリーを紹介する。2人が投稿するものには、古い家族写真、自撮り写真、小規模企業としての実績(Irvine Standard新聞の一面に掲載されたことなど)もある。
「人々はブランドのありのままを感じ取りたいと思っているようだ。だから、今はわれわれのような小規模企業が輝けるときだと思う」とStephanieさん。「人々は自分たちのコミュニティーとのつながりを望んでいる。自分と関係のある人や物語のある製品とつながりたがっている。そのため、完全無欠なコンテンツを作る必要はない。人々は私たちが何をしようとしているのかを知りたいだけだ、ということが分かった」
KestanのInstagramとFacebookのフォロワー数は4万人を超えており、商品を購入する顧客は地元のカリフォルニア州だけでなく、サウスダコタ州やアラスカ州などの遠く離れた州、さらには外国にもいる。実店舗だけを経営していたとしたら、こうしたことは達成できなかっただろう。
他の多くの小規模企業と同様に、Kestanもソーシャルメディアでの顧客との交流に成功している。Digital Marketing Magazineによると、消費者の74%は購入の際の判断材料としてソーシャルメディアを利用しているという。また、55%の消費者はソーシャルメディアで新しいブランドを発見している。