小山高専とMOOBON、教育機関向けDXアプリを開発–出席状況を自動記録
今回は「小山高専とMOOBON、教育機関向けDXアプリを開発–出席状況を自動記録」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
小山工業高等専門学校(小山高専)の電気電子創造工学科 干川尚人准教授と物質工学科 高屋朋彰准教授は、ウェブアプリケーションの開発などを行うMOOBONと共同で、教育機関向けのデジタルトランスフォーメーション(DX)アプリケーションサービス「OKPASS」を開発した。独立行政法人国立高等専門学校機構が9月2日に発表した。
OKPASSは、学生の出席状況の自動記録と情報共有を行えるサービス。学生は、教室に設置された受付端末に二次元バーコードを読み込ませることで出席を報告できるほか、クラウドサービスサイトのユーザーメニューから欠席や遅刻などのメッセージを学校に連絡できる。また、これらの情報はリアルタイムにDX出席簿に反映されるため、教職員間での共有が可能になる。
同サービスを活用することで、出席記録の業務を完全に自動化し、教職員の業務を大幅に削減できるとともに、登校中の事故や事件などの早期発見や、蓄積したデータを分析することで、学生に対する出席指導やメンタルヘルスケアへの活用が期待できるとしている。
多くの教育機関では、電話やメールを用いて学生や保護者からの出欠連絡を受け付けているが、いつ来るか分からない連絡を待ち受ける業務や、学生一人一人の状態を毎日リアルタイムに把握し、デジタルデータに変換する業務は教職員にとって大きな負担になっているという。そこで、小山高専とMOOBONは、出席が必要な現場で所在を確認できるセンサーシステムと、それに連動するOKPASSを開発した。
OKPASSは、クラウド基盤上のシステムアプリケーションが動作し、教室に設置されたバーコードリーダー、またはオンラインのサービスサイトから学生本人が登録操作することで、DX出席簿に自動記録できる。また、学生の登録状況を知りたい保護者にショートメッセージサービスで情報共有をできる仕組みも搭載している。
同システムは今後、高等専門学校に限らず、さまざまな学校教育機関で活用できるとしている。現在、小山高専の学生を対象に実証実験を行っており、学生や保護者視点の利便性や教育現場における運用性を検証し、2022年度内にサービスの商用化を目指しているという。