「SparkyLinux」–誰でも使える、無駄を省いたLinuxディストリビューション
今回は「「SparkyLinux」–誰でも使える、無駄を省いたLinuxディストリビューション」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
現在のLinuxディストリビューションでは、モダンで魔法のようなデスクトップが良しとされているが、昔はユーザーの抱えている作業の支援に重点が置かれていた。筆者はその古き良き時代のことをよく覚えている。
公平を期すために記しておくと、筆者は「GNOME」や「KDE Plasma」「Pantheon」といったデスクトップによって実現されたモダンさを好んでいる。
しかしそのこと自体が、抱えている作業を終える上で必要な機能のみを提供してくれる、より基本的なデスクトップを否定しているという意見になるわけではない。
この種のOSは、派手さよりも効率を重視している上、適切なユーザーにとってはとても優れたものになるのだ。
「SparkyLinux」はまさにそのようなOSだ。SparkyLinuxの採用しているデスクトップが最もエレガントだという評価を勝ち取ることは当面ないだろうが、同ディストリビューションは効率的で有用かつ容易に使えるOSを求めている人々の心を間違いなくつかむはずだ。実際、筆者はあらゆるOSのうち、使いやすさという点でSparkyLinuxに勝るディストリビューションはないと考えている。本当にシンプルなのだ。
SparkyLinuxは「Debian」をベースにしたデスクトップ向けOSだ(ちなみに「Ubuntu」もDebianをベースにしている)。このLinuxディストリビューションは、生産性を即座に引き上げる上で必要となるアプリケーションを全て備えたかたちで、すぐに使えるようになっている。
SparkyLinuxは20を超えるデスクトップ環境をサポートしており、デフォルトのデスクトップとして「Xfce」(今回評価したもの)と、KDE Plasma、「LXQt」を搭載した3つのダウンロードイメージが用意されている。SparkyLinuxは、Debianベースと歩をそろえたかたちで年に3〜4回ほどリリースされている。
Debianをベースにしているため、搭載されているソフトウェアはたいていが最も安定したリリースとなっている。つまり裏を返せば最新のものではない可能性もある。例えば、「LibreOffice」のインストール可能な最新バージョンは7.5だが、SparkyLinuxに同梱されているのはバージョン7.0.4.2となっている(編集部注:本記事の情報は、翻訳元の記事が掲載された2月20日時点のものです)。
また、SparkyLinuxは高速だ。特にXfceやLXQtのいずれかをデスクトップに選択している時にはとても高速だ。