ジム・ケラー氏率いるテンストレントが日本市場に本格参入–RISC-VやAIチップ事業を展開
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RISC-VプロセッサーとAIアクセラレーターを開発するTenstorrentは、日本市場での事業展開を本格化させている。1月18日付で日本法人のテンストレント・ジャパンを設立し、3月から本格始動している。
Tenstorrentは、2016年に設立されたカナダのスタートアップ企業。Tesla、Apple、AMD、Intelなどを渡り歩いたCPUアーキテクトのJim Keller氏が最高経営責任者(CEO)を務めている。同社には、同氏を中心に優秀なエンジニアが集結し、急速に需要が拡大するAIアクセラレーターとRISC-Vプロセッサーの開発を進めている。NECパーソナルコンピュータでCEO兼社長を務めていたDavid Bennett氏も2022年から最高顧客責任者(CCO)として参画している。
日本で急速に拡大するAI市場に対応するため、 今後は自動車、エンタープライズ、エッジデバイス、高性能コンピューティング(HPC)、スーパーコンピューターなどの領域を中心に、RISC-Vベースのプロセッサーやチップレットを顧客のニーズに合わせて設計、カスタマイズし、知的資産(IP)として提供していく。
日本法人の代表取締役社長に就任した中野守氏は、Graphcoreの日本法人でカントリーマネージャーを務め、営業、マーケティング、顧客エンゲージメントの全てを統括してきた人物。それ以前は、スーパーコンピューター大手Crayの日本法人代表やHPでアジア全域のHPCおよびLinuxビジネスのゼネラルマネージャーを務めてきた。
中野氏は3月28日の記者会見で、「DXにおいて近い将来主流となるRISC-VとAIの分野で、最高のデザインカンパニーになるべく会社を設立した。米国に次いで日本を市場開拓の場所に選び日本法人を設立した」と語った。