AWSの主要サービスをローカルでエミュレートする「LocalStack 2.0」リリース。機能の同等性と性能などさらに向上
今回は「AWSの主要サービスをローカルでエミュレートする「LocalStack 2.0」リリース。機能の同等性と性能などさらに向上」についてご紹介します。
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本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
AWSの主要なサービスのAPIをローカルマシン上でエミュレートする機能を提供する「LocalStack」のバージョン2.0が正式リリースとなりました。
LocalStack 2.0 is here! Our next-gen cloud emulation platform comes with significant improvements in parity, performance, and efficiency for a better development and testing experience for your cloud applications. Read more here: https://t.co/7rU0pKVxW6 #LocalStack #CloudDev pic.twitter.com/7Nab2bTAvd
— LocalStack (@_localstack) March 30, 2023
無料で使えるオープンソース版では、Amazon S3やDynamoDB、AWS Lambdaなど主要なAPIが利用でき、有償のPro版、Team版ではAmazon IAM、ElasticCache、Amazon RDS、Custom DNSなど、さらに多くの機能が利用できます。
機能一覧は「Features」のページをご覧ください。
LocalStackを利用することで実際のAWSにアクセスすることなくローカルの環境で開発やテストを行えるため、迅速な開発サイクルの実現やAWSの利用コスト削減などが期待できます。
同等性と互換性がさらに向上
今回リリースされたバージョン2.0では、AWSとの同等性の向上および性能向上などを実現しています。
特にAWS LambdaとAmazon S3は全面的に書き換えられ、どちらもさらにAWSとの同一性と性能が向上しているとのことです。下記はAWS Lambdaについての説明の引用です。
The new Lambda provider has significantly decreased execution times, from 800 – 1000ms from the old docker executor to around 10ms for a simple Lambda invocation with an Echo function. The new Lambda provider has a new Lambda API, Docker Execution Environment, Configuration, and Hot Reloading.
新しいLabmdaのプロバイダは、エコー関数のシンプルなLambdaの呼び出しにおいて、以前はDockerの実行に800から1000ミリ秒かかっていたところを10ミリ秒前後へと劇的に高速化しました。
Pro版では新しいスナップショットの仕組みを導入することで、LocalStackを再起動しても状態が保持されるようになりました。
スナップショットをGitリポジトリに保存
これまで有償版にのみ用意されていたCloud Pods機能が無償版でも利用可能になりました。
Cloud Pods機能とは、LocalStackのスナップショットをGitリポジトリに保存できる機能です。これによりLocalStackのさまざまな状態のスナップショットを選択してリポジトリに保存、あるいは取得可能になります。
また、新サービスとして「Cloud Pods Launchpad」がリリースされました。これはCloud PodsをURLの指定によりリポジトリから直接取得できる機能です。
そのほか、Docker DesktopからLocalStackのコンテナを操作可能にする「LocalStack Docker Extension」や、WebブラウザがAWS本番サーバ(*.amazonaws.com)ではなく、LocalStackのエンドポイント(http://localhost:4566)に接続することを可能にするGoogle Chromeの拡張機能「LocalSurf」、Lambda関数を再デプロイすることなく、変更をすぐに反映できる「Lambda Hot Reloading experience」などのツールも追加されています。
そのほか詳しい解説は「Document」をご覧ください。