朝日生命保険、メンタルヘルスケアサービス導入–表情や声も含めて状態チェック
今回は「朝日生命保険、メンタルヘルスケアサービス導入–表情や声も含めて状態チェック」についてご紹介します。
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朝日生命保険(朝日生命)は、AIを活用したメンタルチェックをはじめとする法人向けクラウドサービス「Mente for Biz」を導入した。提供元のMedi Faceが発表した。
Mente for Bizは、従業員のメンタル不調の早期発見から具体的なメンタルケアまでを一気通貫で支援するサービス。朝日生命は全国に1万8000人の従業員がおり、今回の導入によりメンタルケアを推進し、セルフチェックの重要性を啓もうする。
同サービスの機能「AIメンタルチェック」で活用されているAIは、Medi Faceが現役医師らの監修のもと開発した。PCやスマートフォンの画面に登場する「AIドクター」からの質問に回答する対話形式で、メンタルヘルスの状態や自分のストレスの原因などを確認できる。
AIによるチェック精度の向上のため、表情、声、話し方などの非言語情報をデバイスのカメラやマイクを通して取得し、チェック結果に反映する。AIドクターとユーザーとの対話には「ChatGPT」を活用しており、ユーザーの発言の自然言語処理やAIドクターの発話内容の生成など、自然な対話を提供するという。
同サービスはPCやスマートフォンで利用でき、従業員は時間や場所を問わず自身のメンタルをチェック可能。チェックした結果は、過去にさかのぼって確認でき、自分のメンタルヘルスやストレスなどを定点観測することもできる。チェックの結果に応じて、産業医・保健師・臨床心理士といった有資格者が従業員との1on1面談を行うことで、チェックからケアまで一貫してサポートを提供する。
AIメンタルチェックのデータや産業医や保健師との1on1面談の内容は、個人が特定できないデータに加工し、人事部や経営陣の意思決定に活用が可能。対話型のチェックとケア面談によって、これまでヒアリングできていなかった従業員の本音や不満をリアルタイムかつ網羅的に把握することが期待される。また、部署ごとのメンタルの傾向やスコアなどの分析を行うことも可能。計測データを蓄積することで、従業員のメンタルの動向に加え、人事労務などの施策や各種イベントとの関連性なども分析できる。