日立製作所、「JP1」「JP1 Cloud Service」最新版を販売–オブザーバビリティなどを強化

今回は「日立製作所、「JP1」「JP1 Cloud Service」最新版を販売–オブザーバビリティなどを強化」についてご紹介します。

関連ワード (クラウド等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 日立製作所(日立)は、統合システム運用管理「JP1」の最新版である「JP1 Version13」を販売開始した。またJP1 Version13の新機能が利用できるSaaS型運用管理基盤「JP1 Cloud Service」の最新版を9月29日に販売開始する。

 これらの最新版では、クラウドネイティブなシステムの稼働に関わる情報(コンテナの動的配置やクラスタ視点の稼働監視、サーバレスアプリケーション、ウェブサイトやアプリのレスポンスの速度、性能測定値など)の収集、業務サービス視点でシステムの健全性を可視化するダッシュボードなどを提供し、オブザーバビリティを強化している。

 また、従来の特長である、各種運用ツールが発するイベント(状態変化のメッセージ)管理やパフォーマンス管理、構成情報、業務連携などの関係性の把握と、状況に応じた対処の自動化により、迅速な回復を支援する。さらに、障害時の対応だけでなく、定期的なサービス稼働率の分析によるシステム改善も可能にしている。

 最新版では、状況に応じた対処の自動化を可能とする機能なども備えているため、問題発生時でも専門的なスキルを必要とせず、どの業務サービスに影響するかを即座に特定して問題への迅速な初動対応が可能だ。

 また、オンプレミスと各種クラウドにまたがった業務サービスを自動化する際のクラウドサービスとの連携を容易にした。これによりハイブリッド/マルチクラウド環境での新たな業務サービスの立ち上げやサービスの改善を迅速化する。

 具体的には、「JP1/Automatic Job Management System 3 for CSA」をラインアップに追加した。同製品はJP1のジョブ管理において、GUI上で、「Amazon Web Services(AWS)」および「Microsoft Azure(Azure)」の各種クラウドサービスと連携するための情報を容易に設定でき、業務部品として活用できる

 同製品により、クラウドサービスを使って開発した業務プロセスの実行順序やスケジュールなどの自動化が容易になり、クラウドサービスに仕様変更があっても、GUI上から迅速に対応できる。また、「SAP S/4 HANA Cloud」などSaaS型業務サービスと連携した自動化も可能だ。

 なお日立では、クラウドアプリケーションの運用に精通したソフトウェアエンジニアを擁した専門チームが顧客のシステム運用の自動化を推進するクラウド向けマネージドサービス「Hitachi Application Reliability Centersサービス(HARCサービス)」の国内展開においてもJP1を活用し、ハイブリッド/マルチクラウド環境の運用変革を支援していく。

 各最新版の価格および販売開始時期は下記の通り。

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