Meta、大規模言語モデル「LLaMA」の商用版を公開予定か–OpenAIやグーグルに対抗
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Metaが開発したオープンソースの大規模言語モデル「LLaMA」の商用利用可能なバージョンが、まもなくリリースされそうだ。
LLaMA(Large Language Model Meta AI)は、小規模な基盤モデルとして2月に研究者や学術関係者向けに公開された。
Financial Timesの報道によれば、MetaはLLaMAの商用利用可能なバージョンをリリースする準備を整えているという。もしこれが実現すれば、開発者や企業がLLaMAを利用したアプリケーションを構築することが可能になる。
LLaMAはオープンソースであるため、商用利用が可能になれば、あらゆる規模の企業がこのAIを修正・改善して、さまざまな分野の技術的なイノベーションを加速できるようになる。その結果、より堅牢なモデルが生まれる可能性もある。
LLaMAにはパラメーター数が異なる4つのサイズ(70億、130億、330億、650億)が用意されているが、「ChatGPT」に使用されている大規模言語モデルであるGPT-3.5のパラメーター数は1750億であることが分かっている。GPT-4のパラメーター数は明らかにされていないが、1兆を超えると推定されている。一般に、パラメーター数が多いほど、入力を理解し、適切な出力を生成する能力が向上する。
現在はOpenAIがAI市場をリードしており、同社のAIチャットボットであるChatGPTが2022年11月にリリースされると、生成AI革命が巻き起こった。MicrosoftはOpenAIに多額の投資を行っており、OpenAIのAIモデルであるGPT-4を「Bing」や「Image Creator」に利用している。一方Googleも、独自のAIチャットボット「Bard」や、複数の大規模言語モデルを持っている。ただしこれらは、いずれもオープンソースではない。
オープンソースのAIモデルはほかにもあるが、LLaMAは多くの既存のオープンソースAIモデルよりも規模が大きく、市場を代表する大手IT企業であるMetaからオープンソースのモデルが提供されることには大きな意味がある。