マイクロソフトは「Surface」事業の低迷を立て直せるか?
今回は「マイクロソフトは「Surface」事業の低迷を立て直せるか?」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Microsoftの「Surface」部門の業績は、Gerstlauer Amusement Ridesのローラーコースターである「Euro-Fighter 1000」を思い起こさせるアップダウンの激しいものとなっている。本記事では、10年にわたるSurfaceの軌跡を振り返ることにする。
Surfaceは2012年に不吉なスタートを切ったとはいえ、同部門はその後、着実な成長路線を歩み始めた。2018年に筆者は、同部門が全体で50億ドル近くの売上高をもたらしたとして、その発展を振り返る記事も執筆した。以下はその抜粋だ。
そしてSurface部門は2022会計年度末に、過去最高となる70億ドル近くという売上高を記録した。しかしその後はというと、、、下記のグラフを見てもらいたい。
2023会計年度には売上高が急激に減少した(上記グラフの2024会計年度の値は予想値となっている)。
Microsoftの会計上のこうした数値を読み解いていくのは少しばかり厄介だ。同社は2022会計年度にSurfaceの実際の売上高を公開しなくなり、前年度からの売上高変動率を百分率で発表するようになった。また同社は2023会計年度に「Surfaceの売上高」という項目を「デバイスの売上高の伸び」へと変更し、キーボードやマウスといった周辺機器の売上高と合計するようになったため、年度間の比較はさらに難しくなった。
こういった変更にもかかわらず、2023会計年度の業績からは厳しい状況が見て取れる。Microsoftは同社の年次報告書に「デバイスの売上高は、PC需要の減少に加え、かねてより続いているチャネル在庫レベルの高さにより18億ドル、すなわち24%低下した」と記している。