ログラス、「Loglass 人員計画」提供–個人名レベルでの精緻な人件費予算策定・予実管理

今回は「ログラス、「Loglass 人員計画」提供–個人名レベルでの精緻な人件費予算策定・予実管理」についてご紹介します。

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 ログラスは2月6日、「Loglass 人員計画」の提供を発表した。個人名レベルでの精緻な人件費予算策定・予実管理を可能にし、利益創出に貢献する。

 採用枠収集、異動管理、人員データベース構築、権限管理、人件費自動変換、人件費分析、生産性分析に対応することで、(1)個人名レベルでの人員データの収集・集計工数を極限まで短縮、(2)人の情報を瞬時に人件費に変換、(3)過去から未来の人員情報を一元管理、(4)クラウド型経営管理ソリューション「Loglass 経営管理」と連携可能な高度な分析基盤ーーといった特徴を持つ。

 (1)では、現場からの採用希望、異動・退職予定など、個人名レベルでの人員計画の情報のやりとりをシステム上で完結し、データ収集・集計作業を大幅に短縮する。(2)では、人員情報をベースに、個人名レベルでの人件費への自動変換が可能。原価や販管費の配分に加え、採用費などの変換にも対応。人件費計算の属人化を防ぎ、精緻な人件費予算策定・予実管理を可能にする。

 (3)では、分断・分散しがちな既存人員と採用計画のデータを一元管理できる。閲覧制御機能により、センシティブな人事情報を的確に情報共有。現場のコスト意識向上にも貢献する。(4)では、人員や採用の予実対比など人員計画の進捗(しんちょく)を簡単に可視化。Loglass 経営管理との連携により、財務データと連動した生産性分析もスムーズに実現する。

 Loglass 人員計画の活用により、「個人名レベルでの精緻な人件費予算策定・予実管理により、利益を創出」「人的資本への投資対効果を可視化」「ステークホルダーへのアピールにつながる人的情報開示」「『賃上げ率』を判断する際のシミュレーションなどにも対応」といった効果を期待できるという。

 「個人名レベルでの精緻な人件費予算策定・予実管理により、利益を創出」では、人件費の予実ギャップを解消することで、人件費が想定外に膨らみ、利益が減少する事態を避けられる。また、無駄のない「筋肉質な人件費予算」をあらかじめ策定することによって、「成長領域への投資拡大」「人材育成施策の強化」「賃上げによる従業員のモチベーション向上」などに資金を回すことができる。その結果、企業価値が高まり、利益創出につながる効果が期待できるという。

 「人的資本への投資対効果を可視化」では、人材育成施策の実施前後での「人員ベースの生産性(1人当たりの売り上げ、粗利、営業利益)」を時系列で比較し、人的資本への投資対効果を可視化できる。事業部間での「人員ベースの生産性」を比較し、戦略的に人的資本への投資を行った事業部において、生産性が向上しているかを可視化・検証できる。これらの分析結果に基づき、施策を評価・改善することで、経営戦略と連動した、より効果的な人的資本への投資ができるようになり、人的資本経営の実現に一歩近づけることができる。

 「ステークホルダーへのアピールにつながる人的情報開示」では、人的資本経営の成果を「人員ベースの生産性」という指標で情報開示することが可能となり、ステークホルダーへのアピールにつなげられる。

 「賃上げ率を判断する際のシミュレーションなどにも対応」では、「全社員一律で3%の賃上げを実施した際に、各事業別の営業利益率はどのように変化するか」といったシミュレーションが可能で、許容可能な「賃上げ率」を検討する際の判断材料になる。産業界で高まる「脱一律」での賃上げニーズにも対応。部署別・プロジェクト別などの分析軸で「人員ベースの生産性」を可視化し、「適正評価」「脱一律賃金」に反映することができる。

 この数年、人的資本経営に対する重要性が企業で認識されるようになってきていると同社新規事業開発室の玉川治宏氏は述べる。同社が売上高10億円以上の企業に対して実施した調査によると、87.3%が人的資本経営の重要性を認識しており、46%が取り組みを実施しているという。

 しかし、課題として、人的資本への投資対効果を可視化できていないことがあるとし、賃上げといった施策と指標の関係性の整理を実施していない企業は84%に上ると同氏は指摘する。一方、人的資本経営を推進するに当たっての悩みや課題として「人的資本経営の投資対効果の測定が困難」が第1位に挙げられている。

 「施策の効果が可視化できないことで施策の効果検証ができない」「人的資本への適切ができないため人的資本への投資自体も続かない」となり、結果的に日本企業の人的資本経営が進まないと玉川氏は説明する。

 人的資本への投資対効果が可視化できない要因の一つとして、財務データと人的データの分断があるという。企業の全社・事業部別の売上高、粗利、営業利益の予算や実績を示す財務データと、個人別の給与や総人件費の予算や実績、部署・職種・雇用形態別の人員数といった人的データは、別々のデータベースで管理され、「Excel」ファイルに分散している。両データを一元管理していない企業は全体の85%に上るが、このような状況に対する一つの解がLoglassだと玉川氏はアピールする。

 Loglass 人員計画は、Loglass 経営管との連携により、財務データと人員データを一元管理し、高度な分析に基づく「意思決定の基盤」を構築することで、人的資本経営の推進をサポートすると同社は語る。

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