「Slack AI」、日本語を含む多言語に対応–「Slack」全有料プランで提供

今回は「「Slack AI」、日本語を含む多言語に対応–「Slack」全有料プランで提供」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 米Salesforceは米国時間4月18日、「Slack AI」が日本語を含む多言語に対応し、「Slack」の有料プラン全てにおいて提供開始されたと発表した。

 Slack AIは、Slackで利用できるAI機能。今回の発表により、あらゆる規模の組織が、現在使用している安全なSlackのプラットフォーム上にネイティブ搭載された、信頼性が高く直感的な生成AIにアクセスできるようになると同社は述べる。

 Slack AIの主な機能の一つである「まとめ」機能は、ユーザーがフォローしたいチャンネルの要約を毎朝ダイジェストで配信する。対象のチャンネルをまとめに追加することで、見逃した可能性のある会話のダイジェストを毎日受け取ることができる。また、Slack上のユーザーアクティビティーに基づいて、Slack AIがまとめに追加するべきチャンネルをおすすめする。

 「回答の検索」機能は、会話形式の質問に対して、パーソナライズされたインテリジェントな回答を提供する。関連するSlack上の会話から直接引用された平易な言葉で、明確かつ簡潔な回答を得ることを可能にする。また、必要に応じて引用元を検証し、さらに深く掘り下げた回答を検索することもできる。

 「会話の要約」機能は、アクセス可能なチャンネルやスレッドから要点を抽出する。未読メッセージの把握や、過去7日間の会話の要約、あるいは任意の期間を設定して要約を作成することができる。それぞれの要約には明確な情報源が示されているため、重要な部分をより深く掘り下げることもできる。

 Slackによると、社内分析の結果、Slackの顧客は、Slack AIを活用して回答の検索や知識の抽出、アイデアの創出に役立てることで、1ユーザー当たり毎週平均97分の業務時間を短縮しているという。大企業から中小企業まで、Slackのユーザー企業はSlack AIを活用し、必要な情報を必要なタイミングで把握し、優先順位付けに役立てていると同社は指摘する。

 今後の展開として、Slack AIの検索および要約機能は、アクセスできるコンテキストをさらに拡大させ、ファイル、Slackアプリ、「canvas」、クリップなどの新しいデータソースにも対応する予定。例えば、Slackの音声・ビデオ通話機能である「ハドルミーティング」にSlack AIを適用することで、ライブディスカッションの中から重要なポイントとアクションアイテムの要約を作成し、迅速に次のステップへ進むことができるとしている。

 また、Salesforceの顧客関係管理(CRM)向け対話型AIアシスタント「Einstein Copilot」との連携により、Slackはアシスタントの活用に最適なプラットフォームと同社はいう。AIを活用したCRMのインサイトをSlackに直接取り込むことができるため、チームと会話するようにSalesforceのデータを簡単に活用することができると同社は強調する。

 Slack AIは、全てのSlack有料プランにおける有料のアドオンとして提供される。料金は、「プロプラン」「ビジネスプラスプラン」にてユーザー当たり月額1200円(米国では10ドル)。現在、英語、スペイン語、日本語で提供されており、今後さらに多くの言語に対応する予定。

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