フルサーバーレスキャッシュ管理サービスのMomento、日本オフィス開設
今回は「フルサーバーレスキャッシュ管理サービスのMomento、日本オフィス開設」についてご紹介します。
関連ワード (クラウド等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
フルサーバーレスキャッシュ管理サービスを提供する米Momentoは、同社初の海外拠点として日本にオフィスを開設し、カントリーマネージャーとして中川誠一氏が就任したと発表した。
概要を説明した中川氏は、同社のメッセージとして「We make infrastructure easy at enterprise scale.(Momentoはクラウドアーキテクチャーを簡素化し、リソース管理を自動化することで、開発者が容易にゼロからグローバルスケールまでインフラを構築できるようにサポートします)」と紹介した。
共同創業者で最高経営責任者(CEO)のKhawaja Shams氏と最高技術責任者(CTO)のDaniela Miao氏は、Amazon Web Services(AWS)で「DynamoDB」の開発を主導していたメンバーであり、中川氏もアマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWSジャパン)の立ち上げに参画したメンバーということで「AWS出身者が創業した企業」であることを明かした。
中川氏は、Momentoの基本的な考え方について「クラウドというものは非常に使いやすく、いつでもどこでも使いたい時に使えるが、基本的には『要素と要素をつないでいく』技術が必要だ。われわれは、AWSの要素技術をエンタープライズスケールまで、より簡単にインフラを提供できるようにしようと考えている。『開発者の方々には、アプリケーションをスピーディーに開発することに注力していただき、インフラはわれわれが裏側で全部面倒見ますよ』というのが当社のメッセージである」と語った。
これまでは日本市場に対して、米国からShams氏とChief of staff to the CEO(CEO室 室長)のErika Tharp氏がコミュニティー活動を通じてエンジニアをサポートするなどしていたが、今回の日本オフィス設立で中川氏が加わるほか、Head of ProductのTony Valderrama氏も日本に拠点を移して活動することで日本市場にコミットする。
ビデオメッセージを寄せたShams氏は「われわれは創業当初から日本に投資することを選択した。その理由は、日本市場で成功することで得られる質の高い厳しさと、日本の顧客から得られるフィードバックの品質を本当に信じているからだ」とコメントしており、日本市場を重視する姿勢を鮮明にした。
Momentoの基幹製品は、「フルサーバーレス」をうたうキャッシュ管理サービス「Momento Cache」。Momento Cacheはマネージドサービスとして提供されるため、ユーザー側でキャッシュサーバーのインスタンスを実行/管理する必要がなく、従量課金型のサービスとして利用可能だ。同時に、Momento Cacheは「AWS Lambda」のようなサーバーレスアーキテクチャーを利用して構築されたアプリケーションとの親和性も高く、サーバーレスアプリケーションで利用できるキャッシュサービスでもある。
中川氏は、「容易性、高速性、安全性、信頼性を特徴とするが、データを扱うため、データ漏えいなどがないよう安全性を担保して提供したい。止まらないサービスであることも重要であり、われわれはメンテナンスウィンドウなしでサービス提供を行っている」とアピールした。
同社は「サーバーレスのイベントメッセージングサービス」である「Momento Topics」も提供しているが、加えて2024年上半期に「キャッシングとゲートウェイレイヤーを統合したインテリジェントなデータストア」の「Momento Storage」をローンチ予定であることも発表された。
Momento Cacheは現在AWS環境を対象に提供されているが、ユーザーからの要望があれば、ほかのクラウド環境に展開する可能性もあるという。