搬送ロボットによる病院業務の負荷軽減を検証–年1368時間削減を期待
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三菱電機モビリティ傘下のメルコモビリティーソリューションズは10月7日、医療現場における働き手不足解消などを目指し、搬送ロボット「MELDY(メルディー)」を用いた実証実験を実施していると発表した。
実証実験は5月27日に開始され、12月末日までを予定する。聖マリアンナ医科大学病院(川崎市宮前区)に搬送ロボットMELDYを2台導入し、集中治療エリアで薬剤を搬送する。
MELDYは、自律走行ができる搬送ロボット。エレベーターや入退室管理システムと連携し、縦横移動ができるほか、荷物室の施錠・解錠は職員カードと連携し、セキュリティ性も確保する。
最大30kgまでの荷物の搬送に対応し、床面ライティング表示で視覚的にロボットの動作を知らせることも可能。オンプレミスに設置するサーバーを利用すればロボットの稼働状況、職員情報を院内で保存することもできる。
今回の実証実験は、4月にスタートした「医師の働き方改革」による、年間960時間という残業時間の上限を踏まえ、医療従事者の業務時間削減に貢献できるかを検証するもの。過去の実証実験から、MELDYの導入で1日当たり約3.5時間、年間では約1368時間の削減が期待されているという。
メルコモビリティーソリューションズでは、医療現場における搬送業務の自動化を進め、医療従事者の業務負担軽減と医療サービスの質の向上を目指す。