HPE、事業方針を発表–「Journey to One」からパートナーも含めた「One HPE」へ
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日本ヒューレット・パッカード(HPE)は12月12日、2025年度の事業方針に関する説明会を開催した。代表執行役員社長の望月弘一氏は、2024年度第4四半期の業績について「極めて好調な業績」「予想を上回る通期の売上高とEPS(1株当たりの純利益)を達成」「過去最高のキャッシュフローを記録」と紹介し、「市場ニーズへの適合性を高めるための戦略的買収の加速」により「フォーカスエリアと提案可能領域の拡大」が実現したと説明した。
望月氏は、同社の2025年の活動のテーマとして「Unlock ambition」を打ち出し、「現行システムの課題解決、あるいは新しいレベニューを作っていく、ビジネスを立ち上げる時のインフラを提供していく。いろんなアンビション(大望/野心)に対して、それをご支援する/アンロックする。それがHPEの仕事」と語った。
事業方針として同氏は「ベンダー/クラウドニュートラルな第三極のクラウドプラットフォームを提供し、お客さまのビジネス変革と持続可能な社会に貢献する」という具体的な方針を表明した。
同氏は日本企業の課題を踏まえて「組織が必要とするデータ駆動型トランスフォーメーション」を推進するとし、ネットワーキング、ハイブリッドクラウド、AIのそれぞれに関する同社の取り組みを紹介した。
中でもAIに関しては、2024年7月末に発表されたAIソリューションのポートフォリオと共同の市場開拓の取り組み「NVIDIA AI Computing by HPE」を改めて取り上げ、エヌビディア 日本代表 兼 米国本社副社長の大崎真孝氏のビデオメッセージも紹介した。
大崎氏は「生成AIは新たな産業革命の中心にある」と語り、「特に注目すべきは、コンピュータが初めて人間の情報生成や想像力を飛躍的に拡張する時代が到来したこと」だと強調。「NVIDIAは、この生成AI時代を支えるためのリーディングプラットフォームを提供している」とした。
同氏は、HPEとの協業について「NVIDIAのプラットフォーム戦略を推進する上でHPEとの協業は極めて重要」だとし、「開発者にNVIDIAのプラットフォームを使いこなしていただくためには、そのプラットフォームを熟知し、ソリューションとして仕上げられるパートナーと連携するのが最適解である場合が多い。NVIDIAのプラットフォームとHPEの製品/サービス力を組み合わせることで、これらを具体的なソリューションとして提供することが可能になる」とした。
望月氏は、NVIDIA AI Computing by HPEについて「NVIDIAが持つテクノロジーソリューションとHPEが持つものとを融合させてワンパッケージにし、オールインワンのターンキーソリューションとして提供するもの。リファレンスアーキテクチャーではなく、実際のソリューションとして実物を提供できる」ことを強調した。
同氏は改めて日本法人の事業方針について、2024年度までは「Journey to One」というモットーを掲げていたが、これを2025年度からは「One HPE」と改めたと述べた。社内全体をワンチームとして結束する段階を越え、パートナーも含め活動を推進するとした。
具体的な注力施策として「Edge-to-Cloudサービスの拡充」「ソリューションセリングの加速」「パートナーソリューションとHPEアセットの融合」に取り組むと語り、「リーディング Edge-to-Cloudカンパニーとしてお客さまを支援し、目指すところはお客さまのデータ駆動型ビジネス変革。これを支えるパートナーになるべく1年間頑張っていく」と締めくくった。