富士通、オフコン最新化支援策を新たに提供–富士通DCでの運用は終了へ
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富士通は3月21日、オフィスコンピューター(オフコン)システムのモダナイズ(最新化)を支援するサービスを体系化して新たに4月から提供すると発表した。また、エフサステクノロジーズによる富士通データセンターでのオフコン運用サービス「Cloud Service for オフコン」の販売を2026年3月31日、提供を2031年3月31日でそれぞれ終了することも発表した。
同社は「FACOM Kシリーズ」などのオフコン製品を1984年から提供。オフコンは、企業の販売管理や生産管理、在庫管理、財務管理などの基幹業務で40年以上使われてきたが、老朽化や複雑化、ブラックボックス化が進んで、業務や事業の変革、制度改正や法令準拠などの変化に対応するシステム改修が難しく、AIやデータの活用などの阻害要因にもなっていると指摘する。このためオフコンユーザーは、システムを近代的な環境へ刷新、移行する必要があるという。
新たにするサービスは、古い技術に精通した専門エンジニア「モダナイゼーションマイスター」によって、オフコン環境を最適な手法・技術でオープン系システムへ刷新するための構想策定と検討を支援するアドバイザリーサービス、生成AIによりオフコンの最適な最新化計画を策定できるようにする資産分析・可視化サービスなどで構成される。
富士通は、全国の販売パートナー企業と連携し、システム資産の分析、標準機能に業務を合わせるFit to Standardアプローチでの汎用(はんよう)的業務パッケージ製品への移行、既存の「COBOL」アプリケーション資産の変換、SaaSを組み合わせた再構築までの広範な方法でオフコンユーザーを支援すると表明した。
2031年3月31日までに終了するCloud Service for オフコンのサービスメニューは、「オフコンインフラ基本サービス」「オフコンインフラ拡張サービス」「オフコンインフラVPNアダプターレンタルサービス」。また、ソフトウェアについても「ASP」は販売を2026年3月31日、提供を2031年3月31日で終了する。クライアント上で動作するオフコン関連のソフトウェアは、提供を2031年3月31日で終了するが、販売終了時期は2025年8月頃に案内するという。
エフサステクノロジーズは、「永きに渡り富士通グループのオフコン製品/サービスをご利用いただきありがとうございます。富士通グループはDX推進を加速しており、その一環としてオフコンのモダナイゼーションを2031年3月末までに完了するよう推進することとなりました。(中略)Cloud Service for オフコンをご利用中のお客さまは、新しいシステムへの移行をお願いします」とコメントしている。