マスターカードとマイクロソフト、次世代アイデンティティ技術で連携–詐欺検出など向上へ
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MastercardとMicrosoftは米国時間4月25日、オンラインショッピングのエクスペリエンスを向上させ、デジタル詐欺に対抗するための高度なアイデンティティソリューションを実現すると発表した。Mastercardの「Digital Transaction Insights」に、「Microsoft Dynamics 365 Fraud Protection」の人工知能(AI)技術を利用するリスク評価を導入する。金融機関やクレジットカード会社が本物の取引を承認したり、詐欺の検出を向上できるようにする。
Microsoftのプレスリリースによると、この提携の目的は、消費者と事業主のために、安全でスムーズなオンライン取引を促進することにある。技術を活用することで、正規の購入を行い、後になって異議を申し立てるファーストパーティー詐欺などに対する防御を強化できるという。Mastercardによれば、この種の詐欺がますます増えている。
Digital Transaction Insightsはこのようなトレンドに対処する。Mastercardの革新的な認証技術を適用して、加盟店データを検証し、より確実に消費者の身元を確認できるようにする。
さらに、MicrosoftのAI技術を統合することで、Digital Transaction Insightsは進化するデジタル脅威に適応できるようになる。この技術は、スマートウォッチやデジタルウォレットによる取引を含め、オンライン取引を容易に行うために活用される。
Mastercardのサイバーおよびインテリジェンス担当プレジデントAjay Bhalla氏は、プレスリリースで、「オンラインショッピングは、シンプルで迅速かつ安全であるべきだ。しかし実際は、いつもそうとは限らない。当社は、世界中の金融機関に提供するリアルタイムのインテリジェンスを強化できるように、高度なアイデンティティ技術と詐欺検出技術の開発に力を入れている」と述べた。
MicrosoftのDynamics 365 Fraud Protectionは適応力を備えたアダプティブAIを活用し、異常なふるまいや疑わしい行動がないかを監視して、詐欺をリアルタイムで検出できるよう支援する。両社の技術を統合することで、取引の承認率も改善できるという。
Microsoftのビジネスアプリケーションおよびプラットフォーム担当コーポレートバイスプレジデントCharles Lamanna氏は、「Mastercardとの提携により、当社のクラウドネイティブな最先端の詐欺評価ツールを活用し、カード発行会社と加盟店がより多くの詐欺を防ぎ、より多くの正規ユーザーを承認できるように支援することをうれしく思う」とコメントしている。