日立と仙台市、下水道管路施設の設計・施工業務を効率化–レーダーやAI解析を用いた共同研究
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日立製作所(日立)は、仙台市と、下水道管路施設の設計・施工業務の効率化に向け、レーダーやAI解析などデジタル技術を用いた共同研究を開始した。
仙台市内の下水道管の移設工事を対象に、日立の「地中可視化サービス」を活用し、設計・施工業務の効率化を検証する。
地中可視化サービスは、地質・地盤のエキスパート企業である応用地質の地中レーダー探査装置で地下を探査し、日立の「Lumada」のAI解析技術を用いて埋設物情報を2次元・3次元データで可視化、プラットフォームで一元管理・提供するサービス。
工事現場となる道路における下水道管路の図面などの情報を同サービスのプラットフォームに集約する。また、現地調査でレーダー探査装置から取得する地中の画像をAI解析で可視化した3次元データを、同サービスのプラットフォームで統合し、埋設物情報を拡充する。
管路情報が適正化され、精度が高い設計図を効率的に作成可能になることで、追加試掘・設計変更の抑制効果や業務試行を通じた費用対効果などを検証する。
今回の共同研究に先立ち、過去2021年11月から2022年5月までの、仙台駅周辺で行われた下水道工事のデータを対象にサービスの有用性や効果検討を行った。これによると、同サービスで可視化した3次元の地中データを、実際の試掘調査結果と比較し、可視化精度を評価した結果、埋設物の現況をおおむね検知できたことを確認した。
可視化情報の活用により、試掘調査の前段階で設計情報の精度が向上することで、実地の現場状況との乖離により発生する追加試掘調査・設計変更(手戻り)の70%削減を見込めるという。