日立、「IT基盤/運用高度化オファリング」提供–クラウド構築・運用ベストプラクティス活用
今回は「日立、「IT基盤/運用高度化オファリング」提供–クラウド構築・運用ベストプラクティス活用」についてご紹介します。
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日立製作所(日立)は、これまでのクラウド関連サービスを、IT基盤のモダナイズを加速する「IT基盤/運用高度化オファリング」として統合・強化し、順次提供開始する。
このサービスは、同社がこれまで培ってきたパブリッククラウドと基幹システム双方の構築・運用ノウハウをまとめたベストプラクティスをもとに、IT基盤のモダナイズに関するコンサルティングから設計・構築、運用までをワンストップで提供するもの。
豊富な経験を持つコンサルタントと高い技術力を持つエンジニアが、経営戦略・人材・ITの観点でIT基盤のモダナイズに向けた構想や全体方針、推進計画などのグランドデザインの策定を支援する。またマルチクラウド環境のIT基盤の包括的なマネージドサービスを提供する新サービス「Cloud and Application Managed Service(CAMS)」により、クラウド移行・再構築やセキュリティ環境を含めた運用の高度化を段階的なアプローチで円滑に推進する。
さらに、継続的な運用効率化に向けて、先進の人工知能(AI)・コード化技術を活用した段階的な運用自動化も支援していく。
CAMSはIT基盤の構築を迅速化するとともに、インシデント対応やサービス拡大に伴う運用業務の肥大化・属人化を防ぎ、ユーザーのビジネスアジリティ向上に貢献する。
Infrastructure as Code(IaC)の仕組みを用いてハードウェア、OS、コンテナなどのベストプラクティクスな設計をテンプレートとして蓄積することで、運用環境を含めたIT基盤の構築を自動化する。
また、IT基盤やその上で稼働するサービスの状態を複数のクラウドを横断して統合的に収集し、ダッシュボードでリアルタイムに可視化するオブザーバビリティ対応の監視・運用システムを提供する。これにより障害などのインシデントを把握し、その事象や対処方法などのノウハウをAI・コード化技術によって蓄積、学習し、運用作業の自動化を段階的に拡大していく。
CAMSのオプションメニューには、パブリッククラウドを活用したIT基盤の設計プロセスを効率化する「クラウドリフト向けサービスプラットフォーム」と「クラウドネイティブ向けサービスプラットフォーム」がある。
これらは、同社が培ってきたさまざまな業種・業務でのクラウド設計・運用実績の中からベストプラクティスを集約し、データベース・ミドルウェアの設計や、運用・セキュリティなど非機能要件の定義などのノウハウをまとめたフレームワークとなっている。ユーザーはこれらを用途に応じて選択することが可能だ。
さらにオプションメニューとして、豊富な実績を持つ同社のセキュリティエキスパートがセキュリティ運用のサポートを行う「マネージドセキュリティサービス」がある。このオプションは、これまでオンプレミスやプライベートクラウド環境を対象として提供されてきたが、今回パブリッククラウド(「Amazon Web Services」「Microsoft Azure」)を対象とするサービスを追加した。
今後は、日立ヴァンタラの「Hitachi Application Reliability Center」とノウハウ/技術を共有し、さらなる信頼性とアジリティ(俊敏性)を最適な運用コストで実現するマネージドサービスを提供していく。またGlobalLogicのマイクロサービスを活用したアプリケーション開発の知見を取り込むことで、IT基盤フレームワークを強化し、基幹システムのモダナイズおよびDX推進をさらに支援していく。