NECと磐田市、アプリ活用した健康づくりと地域活性化で共同実証
今回は「NECと磐田市、アプリ活用した健康づくりと地域活性化で共同実証」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
NECと静岡県磐田市は、アプリを活用して市民の健康づくりと地域活性化を目指す実証事業を行う。期間は2023年10月~2024年3月で、対象は磐田市内に事業所を構える企業の30〜50代の従業員約300人。
NECはAIを活用した健康ポイントサービスアプリ「WoLN」を提供する。これをベースに健康活動を促進する仕組みと地域密着型パスポートを組み合わせてサービスを展開する。
地域密着型パスポートは地域密着型情報アプリ「CiPPo」と連携したサービスである。CiPPoは各種店舗・病院などその地域にある事業所の情報を基本に、求人・災害・防犯・自治会や学校の連絡網・ニュース、行政とのチャット・地域だけのSNSなどをオールインワンにして提供している。
同サービスでは「歩く」「食べる」「測る」など簡単な健康づくりに関する行動を記録することで健康ポイントを付与する。WoLNには歩数ランキングやスタンプ帳、リアルウォーキングラリーなどのゲーミフィケーション(ゲーム作りのノウハウなどをゲーム以外に生かす手法)機能を搭載しており、楽しみながら健康活動に取り組むきっかけを提供する。さらに食事記録によるパーソナライズされたアドバイスや4週間後の体重の短期未来予測など改善行動のフォローも行う。
また、取得した健康ポイントを利用者が住む地域内で利用できるチケットやクーポンに変換する。これにより、健康活動を継続するモチベーションを高める。さらに、健康ポイントが利用できる店舗情報などを含む地域特化型のコンテンツを提供することで利用者の地域内周遊を促進し、地産地消による地域活性化に貢献する。
厚生労働省によると、医療費などの社会保障給付費の増大を低減させるためにも、早い段階から生活習慣改善に取り組む環境作りが必要とされているが、一方で日本国民の約6割が健康無関心層であり、行動変容につなげるアプローチが求められているという。
また今回実証を行う磐田市では、主な交通手段として自動車が使われており、運動習慣がない市民の割合が静岡県の平均値より高く、血糖値も全国の平均値より高いといった課題がある。さらに車社会で生活圏と経済圏が分かれており、地場産業が発展しにくいという特性がある。
NECは今後、WoLNの活用により生活者のライフログデータやマイナポータルAPI連携(医療保険情報取得API)で取得した医療保険情報などを組み合わせたデータ分析により、よりパーソナライズした生活習慣改善支援サービスを提供していく。また、ゲーミフィケーション機能の拡充や地域事業者とのさらなる連携などに取り組む。