三星金属工業、QRコードなどでトラックドライバーの待機時間を1000時間削減

今回は「三星金属工業、QRコードなどでトラックドライバーの待機時間を1000時間削減」についてご紹介します。

関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 鉄筋コンクリート用棒鋼などを手掛ける三星金属工業(新潟県燕市)とサトーは、QRコードと位置測位技術を使ってドライバーの待機時間を短縮するシステムを開発し、待機時間を1000時間削減したと発表した。

 このシステムは、トラック車両の運転扉にQRコードを貼り付け、現地での入退場時に固定スキャナーの前を通過してQRコードを読み込むだけで受付が完了する仕組みや、荷物の積み降ろしなどを行うバースのセンサーでトラックの位置情報を取得して、状況をリアルタイムに把握する仕組みで構成される。

 物流業界では、2024年度から労働時間の制限強化に伴う労働力不足の影響が懸念される「物流の2024年問題」への対応が急務となっている。両社によれば、トラックドライバーの待機時間は平均1時間18分で1日の拘束時間全体の1割を占め、長時間労働の一因だという。三星金属工業でも特に繁忙時のトラックの待機時間が課題になっていたといい、ドライバーの労働環境改善を図るために、今回のシステムを2022年6月に導入した。

 同システムにより、従来はドライバーが下車して手書きで行っていた受付業務が、QRコードを貼り付けた車両をスキャナーの前を通過させるだけで完了できるようにした。また、バースでのリアルタイムな位置情報の取得により状況を可視化させ、長時間滞留している車両の状況を作業員に通知して対処するなど、長時間化の要因の把握、分析、改善策によるバースの回転率向上を図れるようになる。

 こうした取り組みで三星金属工業は、トラックの受付業務の運用を到着順から予約制に変更したとのこと。以前の到着順の運用では待機時間が3時間に及ぶことがあったといい、システム導入後は予約制にして来場車両の分散化し、工場側もトラックの来場予約に合わせて出荷準備をできるようにした。待機時間の削減実績は、2022年6月~2023年4月で1000時間となっている。

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