勝利予測からハイライト作成まで–IBM、ウィンブルドンで選手の最新情報提供

今回は「勝利予測からハイライト作成まで–IBM、ウィンブルドンで選手の最新情報提供」についてご紹介します。

関連ワード (CIO/経営、デジタルで変わるスポーツの未来等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 IBMと英国のテニス会場のThe All England Lawn Tennis Clubは、2024年の「ウィンブルドン選手権」におけるデジタル体験の向上に向けて、新機能「Catch Me Up」の提供を開始したと発表した。同機能では、IBMのAI/データプラットフォーム「watsonx」の生成AIと試合データを活用し、選手権を勝ち進む選手の最新情報をファンに提供する。ウィンブルドン選手権は、英国時間7月1~14日に開催される。

 Catch Me Upは、公式サイトまたは公式アプリを通して、AIが作成した選手のストーリーや分析と共に、試合前後の選手情報を表示する。選手の位置情報やプロフィールなどのデータに基づいてパーソナライズを行い、ファンのお気に入りの選手から順に表示する。試合前のコンテンツは、最近の選手のパフォーマンス分析や勝利予測を含み、試合後は主要な試合の統計やハイライトを含む。同機能は、より長編の日別サマリーも作成する。

 Catch Me Upでは、IBMの大規模言語モデル(LLM)「Granite(グラナイト)」が活用されており、watsonxの機能を用いてAIが生成したテキストを提供する。同モデルはウィンブルドンの編集スタイルでトレーニングされ、The All England Lawn Tennis Clubによって管理される。同機能によりウィンブルドン選手権では、新規/既存を問わず世界中のテニスファンに向けてコンテンツを拡充するとともに、同時開催が多い男子/女子シングルスの試合をタイムリーかつ編集された形でファンに提供することが可能となる。

 2024年の同選手権では、生成AIを活用して車いす競技を含むこれまでよりも幅広い試合の中継を提供し、多様で国際的な視聴者に向けてより多くの情報を提供する。これは、公式サイト/アプリで利用可能な「IBM Slamtracker」として知られる再設計されたデジタルマッチセンターの一部に組み込まれる。Slamtrackerは、watsonxで構築された生成AIを活用し、男子/女子シングルの試合において、箇条書きベースでの試合のプレビューと試合後のレビューを提供するように強化されている。

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