LegalOn Technologies、「LegalOn Cloud」で「コントラクトマネジメント」リリース
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LegalOn Technologiesは8月1日、AI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」にて、新サービス「コントラクトマネジメント」をリリースした。
企業法務の究極的なゴールである、経営に参画し、企業価値の向上により社会に価値を提供するためには、さまざまな体制の構築が必要と代表取締役 執行役員・最高経営責任者(CEO)を務める角田望氏はいう。それらの体制としては、マターマネジメント(法務・契約案件マネジメント)、契約審査、コントラクトマネジメント(締結後契約管理)、法令順守(コンプライアンス)、意思決定マネジメントなどがある。
2024年4月に発表されたLegalOn Cloudは、契約書レビューサービスや案件管理サービスといった「業務特化型リーガルテック」と業務基盤としての「体制構築型リーガルテック」が一つのプラットフォーム上にある製品。ユーザーのニーズに応じて、マターマネジメントといった特定の体制だけを構築することや、それに契約審査などを連携させた契約ライフサイクルマネジメント(CLM)のような体制を構築することができる。
今回発表された、コントラクトマネジメントサービスは、契約書がなくなった、見つからないといった問題を解消するために紙や電子の契約書を一元的に保管できるようにし、締結済み契約書の保管体制を構築することを可能にする。また、契約の更新拒絶期限に気付かず更新してしまうことや契約違反を防ぐために契約書と記載事項をデータベース化し、期限・リスク管理が可能な状態を実現する。
具体的な機能としては、契約書から抽出した情報から契約書の管理台上を作成する「契約書管理台帳の自動作成」、取引先名や契約締結日といった情報や任意のキーワードを使って契約書の検索を可能にする「契約書の検索」、契約書から読み取った情報を元に契約期限を計算して自動更新前に担当者に通知を送信する「契約期限の管理」、電子帳簿保存法のスキャナ保存や電子取引データ保存の要件に対応し、日本文書情報マネジメント協会(JIMA)の認証取得を予定している「電子帳簿保存法対応」がある。これらを利用するには、締結済み契約書をアップロードするだけでよい。
締結済み契約書の保管や締結済み契約書と契約内容の管理は、コントラクトマネジメントサービス単体で可能な機能だが、従来からある契約書管理ともいえる。同社は、締結済みの契約書の将来的な活用も重要と考え、LegalOn Cloudを活用した「これからの契約管理」を実現する機能も搭載すると執行役員・最高製品責任者(CPO)を務める谷口昌仁氏はアピールする。
これからの契約管理では、締結済み契約書と関連情報を管理・活用する。
締結済み契約書と関連情報を管理では、締結済み契約書を中心としてさまざまな関連情報を体系的に整理する。LegalOn CloudではAIが情報を整理するため、法務担当者が普段通りに案件に対応するだけで関連情報が収集され、将来活用できるナレッジとして管理される。
具体的な機能の一つである「タイムライン」は、社内外の人との契約に関するコミュニケーションに使われる。普段利用しているメールやメッセンジャーサービスと連携するので、LegalOn Cloudを使用していない人でも利用できる。「関連契約書のひも付け」は、契約書とそれに関連するほかの契約書をひも付けることを可能にする。契約書を審査する場合などで関連する契約の参照を容易にする。「バージョン管理」は、契約書の別のバージョンをひも付けて管理する。契約書をアップロードするとAIがひも付け先をレコメンドするので、簡単に過去のバージョンとひも付けて契約書を管理できる。