OpenAI、需要の高さを受けて「OpenAI o1」の制限を早くも緩和

今回は「OpenAI、需要の高さを受けて「OpenAI o1」の制限を早くも緩和」についてご紹介します。

関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 「ChatGPT」は常に高品質な回答を生成するだけでなく、新しいモデルへのアップデートを通じて品質を高めている。米国時間9月12日には、さらに高性能なモデル「OpenAI o1」のプレビュー版(「OpenAI o1-preview」)が公開されたが、すぐにメッセージ数が上限に達してしまうとの声がユーザーから寄せられた。そこで、OpenAIは早速、この高い需要に応えるためのアップデートを実施した。

 OpenAIは9月16日、関心の高さを理由として、「ChatGPT Plus」と「ChatGPT Team」のユーザーを対象にo1-previewと「OpenAI o1-mini」の制限を緩和したと、「X」(旧Twitter)への投稿で明らかにした。o1-miniでは、メッセージの上限が1週間に50件から1日に50件へと7倍に増えた。o1-previewは少しコストが高いため、1週間に30件から50件へと、やや控えめな増加となっている。

 この制限の緩和を受けるには、月額20ドル(約2850円)のChatGPT Plusに加入する必要があるが、日常的にコーディングに利用している人は投資する価値があるだろう。米ZDNETのDavid Gewirtz記者がo1-previewをテストしたところ、「WordPress」プラグインの作成、文字列関数の書き換え、厄介なバグの発見など、多くの細かな作業が求められる複雑なタスクを処理できる能力に驚かされたという。

 OpenAIは、o1-miniを発表した際、ChatGPTのすべての無料ユーザーにo1-miniを提供する計画だと述べていたが、その変更がいつ行われるのか明言していなかった。しかし、以下の投稿にあるように、すでにo1-miniにアクセスしている無料ユーザーもいるようだ。

 o1-miniを利用するには、画面上部のモデル選択メニューに移動し、「Alpha Models」(アルファモデル)をクリックして「o1-mini」を選択すればいい。この選択肢が表示されないユーザーは、まだo1-miniを利用できないのかもしれない。本記事の執筆時点で、筆者は自分の無料アカウントからアクセスできた。

 無料ユーザーに対するメッセージ数の制限は依然として不明だが、有料ユーザーより上限が低いと考えられるため、ワークフローに組み込もうと考えている人にとっては、最適なオプションではないかもしれない。だが、無料で試してOpen AIの最新モデルがどのようなものかを学ぶには最適な方法だ。

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