「ChatGPT」の「GPT-4」モデルが4月30日で提供終了–「GPT-4o」に完全移行へ
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2022年に「ChatGPT」が登場して人気を博した当初、デフォルトで利用されていたモデルは「GPT-3.5」だった。その後、2023年3月には、より高度な「GPT-4」がこれを置き換えた。そして現在では、これら両モデルの性能を凌ぐ「GPT-4o」が登場し、間もなくGPT-4を完全に置き換える見通しだ。
OpenAIは米国時間4月10日、ChatGPTのリリースノートを更新し、GPT-4の提供を同月30日に終了すると発表した。今後はGPT-4oへ完全移行するとしている。同社の説明によれば、直接的な性能比較において、GPT-4oは文章作成、コーディング、STEM(科学・技術・工学・数学)の各分野で、一貫してGPT-4よりも優れた結果を示したという。
2024年5月に登場したGPT-4oが既に大幅な性能向上を実現していたことから、GPT-4の提供が終了しても、ユーザーへの影響は限定的だろう。GPT-4oはマルチモーダル機能に強みを持つ。テキスト、音声、画像、動画の各入力を理解し、テキスト、音声、画像で出力できるため、その能力はGPT-4を大きく凌駕している。
GPT-4oはリリース後も改良が続けられ、機能が強化されてきた。例えば、3月27日のアップデートでは、STEM分野やコーディングでの問題解決能力、指示への追従性、フォーマットの精度といった点で、さらなる向上が見られた。OpenAIは、このような改良の積み重ねによって、GPT-4oがGPT-4の「後継モデル」として見なしている。
現在、ChatGPTの有料ユーザーはGPT-4を利用できるが、4月30日をもってGPT-4の提供が終了するという通知が表示されている。開発者や研究者向けには、APIを通じてGPT-4へのアクセスが引き続き提供される。また、APIでは「GPT-3.5」や「DALL-E 2」などの旧モデルも利用可能。
無料版のユーザーは、今回のモデル変更の影響を受けない。無料プランでは、デフォルトで「GPT-4o mini」が使われ、限定的にアクセス可能なモデルもGPT-4oと「o3-mini」であるためだ。最新アップデートでは、チャットボットの記憶機能が拡張され、過去の全会話履歴を参照することで、よりパーソナライズされた応答が可能になった。