兵庫県、職員に生成AIサービスを試験導入–「ゆるキャラ」のアイデア創出などに活用
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兵庫県は、生成・対話型AIサービス「exaBase 生成AI powered by GPT-4」(exaBase 生成AI)を導入した。同サービスを提供するエクサウィザーズが7月24日に発表した。同県では当面、職員100人程度を対象に試験的な活用を行うという。
exaBase 生成AIは、エクサウィザーズ独自のユーザーインターフェースを提供することで、米OpenAIの「ChatGPT」を、容易かつセキュアに利用できる。自社独自の禁止ワード登録や全社利用状況のモニタリング機能、ユーザーログの蓄積などの機能も搭載している。
兵庫県では「ChatGPT等生成AI活用検討プロジェクトチーム」を設置しており、「県行政での具体的な活用策」「留意すべき課題への対応」「市町との連携による広域的な対応」について検討を進めるとともに、業務におけるChatGPTの活用の実証を検討していたという。また、その成果を基に2023年秋ごろ、ガイドラインを取りまとめる予定だとしている。
そこで同県は、ChatGPT活用の実証を行うための利用環境を県庁内に整備。exaBase 生成AIを用いた研修や、その後のトライアル利用を通して、安心して利用できるセキュリティやコンプライアンスへの対応が取られていること、管理者側で入出力の情報や利用状況の把握・管理が容易であることを評価し、同サービスの採用を決定したという。
ChatGPT等生成AI活用検討プロジェクトチームは、生成AIの活用方法の検討や「ChatGPT活用研修」の開催などに取り組んでいる。生成AI活用の検討では、職員が出したChatGPT活用策に関する行政運営の効率化や社会課題の解決、住民サービスの向上などのアイデアを集約し、一部業務での実証を行いながらガイドラインの検討を進めている。
また、ChatGPT活用研修では若手職員を対象に、生成AIの基礎知識や利用上の注意点、プロンプトエンジニアリングの基礎について講義した後、演習として各自が業務で活用できそうなプロンプトを実践した。同県は、この研修を通して県庁内における生成AIの活用をリードする人材を育成したいとしている。
この研修の演習では、研修用のアカウントでexaBase 生成AIを利用し、「ゆるキャラのアイデア創出」「県予算記者発表資料の要約」「法改正に対応する施策のアイデア出し」など、政策に関連したプロンプトを参加者が考案して実行したという。