「SuiteWorld」で発表の新機能、国内提供へ–ネットスイート創業者・ゴールドバーグ氏登壇
今回は「「SuiteWorld」で発表の新機能、国内提供へ–ネットスイート創業者・ゴールドバーグ氏登壇」についてご紹介します。
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日本オラクルは7月17日、中小/中堅企業やスタートアップなどの成長企業向けクラウド統合基幹業務システム(ERP)「Oracle NetSuite」に関するプライベートイベント「SuiteConnect Tokyo 2024」を都内で開催した。
基調講演では、初来日となるNetSuiteの創業者でOracle NetSuite エグゼクティブ バイスプレジデントを務めるEvan Goldberg(エバン・ゴールドバーグ)氏らが登壇し、2023年10月開催の「SuiteWorld 2023」で紹介された新機能/ソリューションの国内提供計画を発表した。
Goldberg氏は「3万8000社以上に上る顧客は皆、最新のアップデートが施された同一バージョンのNetSuite上で稼働している。われわれは、クラウド技術をビジネスに利用した最初の企業。今もクラウドネイティブだが、その意味するところは変わった。NetSuiteは、Oracleの『Gen2 Cloud』上で稼働している。このクラウドは、最高のセキュリティ、最先端の自律型データベース、どこよりも洗練されたAIへのアクセスを備えている」と25年以上にわたるNetSuiteの歴史とOracle製品との連携をアピールした。
Oracle NetSuite シニア バイスプレジデントのBrian Chess(ブライアン・チェス)氏は、生成AI搭載の新機能「NetSuite Text Enhance」を2024年後半に国内提供すると発表した。Chess氏は「われわれはText Enhanceを『Oracle Cloud Infrastructure』(OCI)上で提供し、データを第三者機関に送って持ち帰るといったことはしない。全てはOCIにとどまる」と安全性を強調した。
Text Enhanceにより財務・経理、サプライチェーンとオペレーション、製造、人事、営業・マーケティング、カスタマーサポートの各部門は、最新の生成AI機能を活用できるようになる。その結果、生産性の向上、ヒューマンエラーの削減、一貫性の向上、ビジネスプロセスの迅速化が期待される。英語圏以外でText Enhanceが提供されるのは初めてである。
Text Enhanceにより財務/経理部門は、時間のかかる文書作成作業を迅速化し、コア業務に集中することが可能となる。オーサリング支援機能は、収益認識基準の記述や購買品の詳細説明に活用できる。サプライチェーンやオペレーションの担当部門は、購買や物流を効率化し、製品に関するコミュニケーションの質を向上することが期待される。オーサリング支援機能は、商品階層の説明や調達オーダー、配送処理における例外処理の説明を対象とする。
製造部門は、オペレーション管理の合理化や迅速化が可能となる。重要データの入力、作業指示書や生産計画時間、オペレーションのタスク、製造ルーティングといった生産活動の追跡を支援。従業員やマネージャー、人事リーダーは、重要な人事業務を迅速かつ正確に行える。職務内容や求人要項の作成、従業員の年間目標と進捗(しんちょく)状況の説明などを手助けする。
営業/マーケティング部門は、タスクの処理を加速し、効果的なキャンペーンの作成が可能となる。顧客向けメッセージやコンタクトコメント、イベントスケジュールのコメント、販売商品や顧客の購入/返品商品などに関するメモの作成を支援する。カスタマーサポート部門は、生産性を向上し、顧客体験(CX)を改善できる。カスタマーサポートにおけるコミュニケーション、根本原因や解決状況といった記録の更新を手助けする。
Chess氏は「いつものように、われわれの機能は日本の市場や商習慣にローカライズされている。ビジネスをグローバルに展開する上でインサイト(洞察)と生産性をもたらすAIを提供できることを楽しみにしている」と締めくくった。