マイクロソフト、「HoloLens 2」の「Teams」との連携機能を強化

今回は「マイクロソフト、「HoloLens 2」の「Teams」との連携機能を強化」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 Microsoftは米国時間12月15日、「HoloLens 2」ユーザーが直接電話をかけたり、通話中に「Microsoft Teams」の連絡先を閲覧/追加したり、他のデバイスを利用するときと同様に定例会議に参加したりできるようになったと発表した。

 同社の複合現実(MR)ヘッドセット「HoloLens」を使った経験のあるコンシューマーはそう多くないだろうが、Toyota Motor North Americaといった法人顧客のエンジニアはTeamsの画面をホログラムとして共有できるようになっている。

 今回の機能統合は、産業用メタバースの探求を続けるMicrosoftの取り組みの一環だ。これにより「HoloLens 2」ユーザーは、Teamsの通話中やチャット中にさまざまなホログラフィックウィンドウを開けるようになった。またユーザーは、「Power BI」のダッシュボードや、「Word」文書、PDF、動画、「OneDrive」フォルダー、カレンダーなどを表示できるようにもなった。

 さらにHoloLens 2ユーザーは、ホログラフィックウィンドウのオープン/クローズや、大きさの変更、位置の調整が可能になっている。そして今回のアップデートの目玉は、「Dynamics 365 Guides」と「Dynamics 365 Remote Assist」の2つだ。前者によってホログラフィック形式で手順を記録・共有でき、後者によってデスクトップユーザーやモバイルユーザーがTeamsの通話を通じて、HoloLens装着者が見ているものを表示できる。また、Teamsのデスクトップユーザーは、HoloLensユーザーを支援するために3D空間に注釈をつけることも可能だ。

 同社が重点を置いているのは、エンジニアやサポートチームのほか、自席にいないことも多く、リモートでやり取りする必要のある現場の作業員だ。

 同社MR担当バイスプレジデントScott Evans氏は「誰でもHoloLensを装着し、Guidesのセッションを開始すれば、頭の中でトレーナーに説明してもらえるようになる」と述べ、「助けが必要になったら、アプリからすぐに専門家を呼び出せる」と続けた。

 HoloLensに関する同社の計画には不透明な部分もあるが、現在、ディスプレイと追跡機能、センサー、バッテリー持続時間を強化した「HoloLens 3」の投入を示唆している。HoloLens 2は初代HoloLensの3年後となる2019年にリリースされた製品だ。Evans氏は、法人の場合、コンシューマーのように2年ごとに新たなデバイスを望んでいるわけではないという点を強調した。

 同氏は「性能が10%向上しただけで、現行製品が旧モデルになることなど誰も望んでいない。顧客はまだ後継製品を必要としていないが、適切なタイミングでそれらが市場に投入されることを知っておきたいと考えている」と述べた。

 「われわれはアップデートを有意義なものにする、設計上の適切なポイントを見つけようとしている。顧客は、より高い費用対効果を得られる後継機種を望んでいる」(Evans氏)

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